PART7はこちら。
つづいて小野みゆき登場。佐藤の組織につながる女として。
ここで暴言かましていいですか。わたし、彼女はもっともっと大きな存在になってくれるものと思ってました。資生堂だかカネボウのCM出身という、これ以上ないくらいのスタートを切りながら、代表作が「死霊の罠」だけというのはいかにも寂しい。あまり言いたくはありませんが、やはり男の選択を間違ったのではないかと……すみませんすみません。
そしてもうひとり、大阪でチーママをやっているアメリカ人女性としてケイト・キャプショーが!
なぜチカラが入っているかというと、わたしは彼女の大ファンだからです。「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」においてハリソン・フォードを
「こっちは生身よ!」
と艶めかしいセリフで悩殺した彼女は、そのころわたしたち悪ガキたちが夢中になっていた酒田の某バーでバーテンダーをやっていた女性にそっくり。
のちにスティーブン・スピルバーグ夫人になったことで女優としてのキャリアをほとんど放棄した彼女だけれど、いい女であることは確実。
スピルバーグの前妻はエイミー・アーヴィングなので、少なくとも女の趣味はわたしと完璧に一致しています。いいぞスピルバーグ。エイミーとの離婚では苦労したようだけれど。
いやそんなことよりブラック・レイン。彼女はこの事件の背景を語る。佐藤と、彼の元ボスである菅井の確執なのだと。
「それはどれくらいの人間が知ってる?」
「あたしたちを入れて?……1100万人くらいよ」
日本とアメリカの捜査のやり方の違いははなはだしい。掟破りのニックとチャーリーに、お守り役の松本は苦虫を噛みつぶしっぱなし。
「わたしたちも同じ刑事だ」と松本は主張。
「背広野郎じゃないか」以下次号。
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