“フリー”ウェイ

東北中央・山形道が対象　高速無料
2010年02月03日 朝日新聞山形版

　県内の高速道路の大半が6月をめどに無料になることが決まった。国土交通省が2日発表した無料化の社会実験区間。「観光客が増える」「帰省しやすくなる」など歓迎の声が目立つが、最も利用者が多い山形市の山形北インターチェンジ（ＩC）から仙台方面への区間は除外され、影響は限定的との見方もある。

　無料になるのは東北中央道の東根IC―山形上山IC、南陽高畠IC―米沢北ICと、山形道の酒田みなとIC―湯殿山IC、月山IC―山形北IC。県内で料金を徴収される高速道計147キロのうち131キロ。実験期間は来年3月末までだ。

　山形北ICから酒田みなとICまで現在は普通車で2500円、大型トラックなどの特大車で6250円かかるが、すべて無料になる。

……これは、わたしのためのプレゼントなのか？

確かに効果は限定的かもしれない。でも、少なくともわたしのような『酒田ICから湯殿山、月山IC経由で山形に向かう』ことが多い人間にとってはでかい話。もっと限定して言うと、6月から確実に山形フォーラムの観客動員は増えます(^o^)。

　無料化になったら高速が渋滞するじゃないかという意見は、山形道についてはあまり関係のない話なのだ。マップをよく見てほしい。湯殿山と月山ICの間が欠落しているのに気づくはずだ。要するにどんだけETCとかで調子こいたとしても、この区間は一般道と共用されたボトルネックなので、自動車道として最初から限定された効果しかなかったのである。

　それにね、高速無料化のために6000億を要求し、しかし1000億しか認められなかったために無料化区間がこんなに短いのだとしても、本気で怒る連中はそうはいないはず。民主党のマニフェストのなかでも、とびぬけて不人気だった施策だし、与党になった途端に『無料化よりもむしろ高速道路建設を』なんて気が抜けるような発言が相次いでいることを考えても、文字どおり高速道路が『フリー』になることを、日本人はまだまだ望んじゃいないってことなんだろう。

くどいようだけどわたしはうれしいぞ。ETCの減価償却がとっくにすんでるから言える話ではあるわけだけど。