事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

真田丸 第十九回「恋路」

2016-05-15 | 大河ドラマ

第十八回「上洛」はこちら

前回の視聴率は予想よりも上がって19.1%。BSもひきつづき5%超え。地上波のゴールデンでもこのBSの数字を下回っている番組が多いというのに。

でも、わたしが視聴率を毎回気にするのは、ドラマの評価とは別ですからね。どれだけ、世間に受けいれられているかの指標。めずらしく他のドラマも見ていて「ゆとりですがなにか」(日テレ)や「トットてれび」(NHK)など、今期はいい感じ。

でもドラマの出来と視聴率は決してシンクロしない。視聴率とはそういうものなのであり、それでけっこうだと思っている。宮藤官九郎が低視聴率なのはいつものことだし(「あまちゃん」が異常だったのだ)、満島ひかりの黒柳徹子と錦戸亮の坂本九っぷりは、もっと多くの人たちに見てほしいけどね。中村獅童が渥美清ってのは、さすがに無理があるけど。

さて「恋路」。こういう直球なタイトルなときはそれなりに三谷幸喜はひねる。信繁(堺雅人)と茶々(中村獅童とはもう共演しない竹内結子)の微妙な関係を象徴しながら、同時に秀吉のコンプレックスむき出しの支配欲と、信幸(大泉洋)と稲(吉田羊)の政略婚まで一気呵成。

秀吉が絶対に茶々に見せなかった蔵にあったものとは……このあたりは恐怖映画の手法ありあり。ヒロインがとてつもないトラウマを抱えていることを視聴者は恐怖とともに納得。だからこそ、ラストで毅然として秀吉のもとに赴く姿が納得できる。茶々が淀君になった瞬間。恋愛劇なのに、誰も真の意味で恋に落ちていないのがすごい。

いけすかない中年男としては、本妻に若い女をどう側室に迎えるかを、城を落とすのと同じように相談する秀吉と、それを受けいれる北政所(寧々だけど)に羨望、じゃなくて苦笑。信繁の方は、きり(長澤まさみ)がいかにも本妻っぽいのがいい。

わたし、三谷幸喜の作品でいつも不満に思うことがあります。ヒロインはどうしたって竹内結子のほうが適役なのに、なぜか他の女優を使うことが多いんですよね。

まあ、遠回しに深津絵里はいかがなものかということなんですけど。あ、言っちゃった。

竹内結子ほど、意識的なコメディエンヌはいないはず。もっとどんどん使ってほしいな。たとえばこの真田丸における茶々が深津(うまいし、魅力的だけれど)によって演じられていたとしたら、そりゃー陰惨なお話に思えるはずだ。

今回はウェルメイドなハリウッド調を意識していたので、なおさら竹内結子のキャラが生きた回。すばらしい。視聴率は18%台かな。

第二十回「前兆」につづく

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