矢野顕子 SUPER FOLK SONG
PART5「沈没」はこちら。
糸井:本人は自分のことをかっこいいっていう歌を歌うのってけっこう難しいんだよ。
木村:ああー、はいはい(笑)。
糸井:そういう部分をなんとか、本人が恥ずかしくないように、かっこよくしなきゃなっていうのがぼくの仕事なんで。さっきもちらっと名前が出たけど、谷川俊太郎さんって、俺、成人してない気がするんだよね。
木村:あー。
糸井:成人してないつもりで生きてるような気がする。いま谷川さんと木村くんが会ったらおもしろいよ、きっと。
木村:あ、ヤバいっすね。
糸井:そういう人間っているんだよ、やっぱり。昔、吉本隆明さんところに行ったの、憶えてる?
木村:はいはい、ばななさんのお父さん。会ってるんですよ、糸井さんの紹介で。
糸井:吉本隆明と木村拓哉、会ってるんですよ。そのふたりを会わせたのは、俺、いいことしたなぁと思ってるんだよね(笑)。ああいう人を見せといたっていうのはね。
……木村拓哉と吉本隆明が会ってたんだ!木村拓哉の最新アルバムに詞を提供した糸井重里の、実は最良の仕事かもしれません。久しぶりにほぼ日刊イトイ新聞から引用。
吉本隆明に会う……わたしの世代だと気が遠くなるような体験だが、そうかキムタクだとばななさんのお父さんなんだ。どうやらキムタクのドラマの視聴率が悪いことをマスコミは例によって得々と語っている。わたしは早いこと原尞の探偵沢崎を彼にやってほしいと思ってるんだけどなあ。「教場」以上の当たり役になるような気がするんだけど。
本日の1曲は糸井重里作詞の矢野顕子「SUPER FOLK SONG」この人のピアノの味は比類がない。
2022年5月号PART1「テレビ的においしい」につづく。
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