事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「トイ・ストーリー3」 TOY STORY 3(ピクサー 2010)

2010-07-24 | アニメ・コミック・ゲーム

Toystory3d  子どもと動物にはどんな名優も勝てないという。

 彼らの、計算を抜きにした演技に観客は目を奪われて、俳優たちが結局は“食われてしまう”ことをさしている。
 でもこの格言に、もうひとつの存在が加わった。

「子どもと動物と“人形”にはどんな名優も勝てはしない」

「トイ・ストーリー3」でそれを痛感。おもちゃの持ち主であるアンディのことが、好きで好きで好きでたまらないウッディやバズは、この映画の核心である『人間に自分たちが動き回ることを知られてはならない』というルールのために、どんなに悲しい思いをしていても、人間の前では無機的に微笑んでしまうのである。

 この無表情さが泣かせる。豪速球をど真ん中に投げ込むようなラストシーンでは涙とまらず(3Dメガネのせいで涙をふくのに苦労する)。

ピクサーの常で、やはり脚本がすごい。今回のお話は要するにおもちゃたちがいかに地獄のような保育園から脱出するかのアクションが中心。おなじみの面々がそれぞれの特徴をいかして大活躍。「大脱走」だな。

特に、あの“クレーンを神様だと思っているエイリアン”を、まさかの方法で使ったのには爆笑。

 エンドタイトルにはスティーブ・ジョブズと宮崎駿(トトロがでてきます)への感謝がのべられ、この作品のハードとハートが彼らの影響をもろかぶりであることがわかる。毎回言ってるけど新作こそがピクサーの最高作である伝統はまたしても守られた。絶対観て!

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