事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

大江戸釣客伝(上・下)夢枕獏著 講談社

2013-06-14 | 本と雑誌

846a79c2 大河ドラマにはパターンがあって、安土桃山、幕末が二大舞台。それにつづくのが元禄だろうか。ここはオールスターなのである。

綱吉と柳沢吉保が結託し、高田馬場では仇討が行われ、赤穂浪士につながる。芭蕉が奥の細道に出発し、渋川春海が展望台をつくる……ドラマになりやすい。

「大江戸釣客伝」は、ほぼそのオールスターたちが、釣りと、そして生類憐みの令とどうかかわったかが描かれる。およそ不幸という不幸にみまわれる主人公が、しかしじっと水面を見つめて釣りと自分の関係を考察するなど、なんかすごくいいドラマを観た気分。

例によって架空キャスティングをかますと……

津軽采女(主人公)……長谷川博巳

宝井其角(芭蕉の弟子)……中村獅童

多賀朝湖(絵師)……西島秀俊

紀伊国屋文左衛門……吉川晃司

吉良上野介……風間杜夫

徳川綱吉……綾野剛

わははは。「八重の桜」をいじっただけというのがバレバレですか。装画はなんと松本大洋です。

大江戸釣客伝(上) (講談社文庫) 大江戸釣客伝(上) (講談社文庫)
価格:¥ 710(税込)
発売日:2013-05-15

大江戸釣客伝(下) (講談社文庫) 大江戸釣客伝(下) (講談社文庫)
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