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YouTube: Fast car -Tracy Chapman
県、異動内示書と辞令書を廃止 ペーパーレス化、業務量削減など目的に
2012年3月13日 山形新聞
2012年度に向けた今春の人事異動で、県は内示書と辞令書をともに廃止する方針を決めた。異動の内示と発令に伴う業務で大幅なペーパーレス化を図り、業務量削減と担当職員の時間外勤務を縮減するのが目的。県人事課が12日、年度末の庶務担当者会議で方針を伝えた。
同課によると、事務事業の見直しに伴う削減効果は
(1)内示書の用紙約4万枚
(2)内示書の外注による費用約70万円
(3)辞令書の用紙約2000枚
で、一連の見直しで合わせて1000時間程度の時間外勤務縮減(時間外勤務手当は約200万円縮減)につながる見通し。
人事異動の内示で、県は従来、紙と電子データの内示書を作成し、各所属と報道機関に配布。紙の内示書は350部前後を製本し、各部長に1冊、各所属に1~2冊、各報道機関に1~2冊を配布していたが、19日に予定される今回の内示では、これを原則廃止し電子データのみとする。
職員は庁内イントラネットで内示状況を閲覧し、報道機関には内示データを納めたCD-Rを配布する予定。知事部局をはじめ、企業局、病院事業局、各委員会事務局などが一斉にペーパーレス化に踏み切るが、1人1台のパソコンがないことを理由に、教育委員会は従来通り紙の内示書を発行する。
……なんか、最後に情けないオチがついてるんですけど。
しかしこれはまことにけっこうなことだと思う。定型文書の代表格である辞令書を、実はわたしの分は辞令写簿に本物を綴るぐらい無用の長物(すいません学校事務職員向けマニアックな話で)。
ペーパーレスが一般化すれば、県教委としても権威主義的に「辞令の写しを出しなさい」とか言わなくなるだろう。なれよな。なにしろ、端末が1人1台ないというだけで存在する恥ずかしい代物になったんだから。
滋賀の臨時職員たちも怒っていたが、勤務条件を提示するべき辞令書が、勤務前に渡されないのは明らかに労基法違反なのであり、山形県でも同様の状態なのはやはり問題だ。ペーパーレスでもなんでもいいから、もっと早い提示にもっていくように要求しましょう。
「端末が少ないので紙でないと……」
と返答してくれたら思うつぼなんだけど、そうはいかないか(笑)。
それにしても、わざわざそこまでして報道にサービスしてたんだ。あくまで今日行われたのは内示。新聞発表は異動日にしてくれよほんとにもう。
本日の一曲は、トレイシー・チャップマンの「FAST CAR」
♪速い車があるじゃない
でも、空を飛べるくらい速く走れるわけじゃないよね?
決心しなければならないわね
今夜ここを離れるか、それともこのままここで死んでいくのかを
……貧困の連鎖を、ここまで冷厳に表現した歌はなかなかない。
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