事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「1974年のサマークリスマス」柳澤健著 集英社

2018-05-08 | 本と雑誌

ようやく読むことができました。「深夜の人たち」で特集したTBSアナウンサー林美雄の評伝。

わたしはパック・イン・ミュージックの2部の時代には間に合わなくて、1部に“昇格”してからしか聴いていないけれども、サブカルに徹底して肩入れした彼の実相(荒井由実佐野元春日活ロマンポルノ……)がきっちり描かれた好著。

奥さんと知り合う前に同棲していた女性が、実は彼の文化人的色彩を決定づけていたこと(下落合ってそれかよ!)、ちょっと女癖も悪かったことなど、ダークな部分にもふれてある。

彼が企画した「歌う銀幕スター夢の狂宴」の演出が長谷川和彦だったことや、奥さんも先年に亡くなっていたことを初めて知る。

あ、それからこの本が特別なのは、途中にわたしもちょっとだけ登場しているのです(笑)。自分が出ていることを抜きにしても、柳澤さんの本は常に面白い。読んでね。

コメント
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