事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

ご神体 その4

2011-05-26 | まち歩き

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儀式が終わり、神主さんをかこんで氏子たちは(その瞬間から仮殿となった)公会堂で宴会。

「ご神体って、なんだろのー」

結局わたしたちはそのご神体を拝見することはできなかったので。

「なんだんがなあ(なんなのかなあ)」

だろ?」とわたし。

「鏡ぃ?オレはだど思う」

でねーがなー」

わたしたちは三種の神器か何かと混同している。

「なんだよおめーら見たことないのか」近所のおっさんは自慢げ。

「あるわげねーじゃん。……あんな?」

「子どものころ、ちょっと開けで見だ」罰当たりだなー。

「で、なんだったな」

「人形だっけ。細身の。ほれ、オークニヌシノミコトみでーだ格好の」

「へー」

基本的に、ご神体を拝めるのは神主さんと氏子総代だけなんだとか。その、神主さんととっぷし話すことができたのでご紹介。この人、実はわたしの親戚なのである。

「ご神体ってのはね、その神社の成り立ちでそれぞれ違うんだ。それに、分かれたり統合したりするもんだから、すごいのになると三つもご神体があるところも。」

へー。

「伊勢神宮が二十年ごとに建て替えるのってのもさ、確かに金のかかる話だけど、そうしないと宮大工の技術が継承できないってこともあるんだよ」

なるほど。わたしたちは数世代に一度遭遇するだけの神社の建て替えも、神道という業界にとってはルーティンなわけだ。お勉強になるなあ。

コメント
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