事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

うまい店ピンポイント~ラーメンの町東京篇「蒙古タンメン中本」

2009-12-30 | 食・レシピ

「四十番」特集はこちら

Nakamoto03 今回は特別にラーメンの町出張篇。

 先日東京に行ったときに、ここだけは行かねばならぬ!と気合いを入れていた場所が。それは「蒙古タンメン中本」。

 いつも読んでいる某放送作家の日記サイトで「みずからタブーにしている」くらいおいしいと評価されているし、近ごろはコンビニでカップ麺として発売もされている有名店。

 訪問地が小田急沿線だから新宿店を選択。東京駅から中央線で新宿駅に向かい、西口を出て西武新宿駅方面に向かうと……ありました、蒙古タンメン中本新宿店。

 ビル地下におりていくと、午前11時すぎの段階ですでに行列が。普通、そんなパターンだとギブアップする根性なしのわたしだけど、わざわざ東京まで出てきているんだからと列に並ぶ。食べ終えた客たちが、鼻水タラタラだったり頭から湯気を出している。この店は激辛で有名なのだ。40分ほど待たされて(自分にとってラーメン屋で待った時間では最長記録)、やっと席につく。でも店外を見ればまた列が長くなっているのでまだしも待たなかった方なんだろうな。

 オーダーしたのは基本中の基本「蒙古タンメン」。なるほど麺の上にはうっすらと赤い餡がのぞく。食べてみる。

 あれ?

 普通じゃん!いや確かに辛いことは辛いし、他では食べられないオリジナルな味。でも、それがさほど美味しさにつながっているとは思えないのだった。コクがないし、トッピングされている野菜がほとんど煮くずれしているのはわざとなの?

 汗をふきふき外に出る。行列している連中のなかには「池袋の大勝軒じゃ2時間は待ったなあ」とかましている人もいる。諸君、山形に来い。こちらではもっともっとおいしいラーメンがほとんど行列なしに食べられるぞ!

と地元愛を発揮したところで次回からは鶴岡篇に突入。最初は「文下(ほうだし)食堂

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「新参者」 東野圭吾著 講談社

2009-12-30 | ミステリ

Newkidintown 島田荘司に御手洗潔と吉敷竹史がいるように、東野圭吾には湯川学と加賀恭一郎が。トリッキーな本格の時は生意気な天才探偵、静かに語るミステリの場合は人情の機微に通じた苦労人。作家として人気キャラをこうやって確立できたらこわいものはない。

このミス2010でベストワンになったことに、東野自身が驚いているのは韜晦でもなんでもないだろう。

小さな謎の重なりの上に、ほんの少しひねったラストをおき、読者をうならせる。ミステリファンの喝采よりも、直木賞作家としての腕の冴えを味わってほしかったのだと思う。完成度高いもんなあ。

セリフの硬さはあいかわらずだけれど、人形町(確かに、あそこはいい町だ)を知り尽くすことで、犯罪の真相をあばく以上のことをしてみせる加賀恭一郎。ベストワン納得。

ただ、この路線も東野の独壇場になったのではミステリ界はしんどい。読みおえて誰でもが思ったはず。宮部みゆきは何をしているんだー、と。

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