事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

うまい店ピンポイント~ラーメンの町Vol.15「四十番」

2009-12-08 | 食・レシピ

「新三」特集はこちら

40ban 店名の由来はむかしの電話番号。つまり電話番号がふたケタの時代から続いているわけだ(創業は大正年間)。

旧松山町は麺類のレベルが高いところで、すぐ近くにある松山軒と覇を競っている。で、出前するところのテリトリーが決まっているのが笑える。小学校は四十番、中学校は松山軒、という具合に(すくなくともわたしがいた頃はそうでした)。

四十番のおすすめメニューはモツラーメンとタンメン。そして高名な焼肉ラーメン。里仁館高校があったころは同級生がそこに勤めていて「ここの焼肉ラーメンをたのんで焼肉をのこすのがおしゃれなんじゃないか」と失礼なことを言っておりました。どうもすみません。

わたしはいつもモツラーメンをオーダーしていたんだけど、尿酸値が高い男にとって臓物はタブーだし、よく考えたら鶏モツかもしれないので(なーんだ、豚モツらしいです)、ちかごろはタンメンオンリーです。めちゃめちゃにおいしいです。ぜひ。

次回は特別篇「蒙古タンメン中本

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「女刑事の死」BRIARPATCH ロス・トーマス著 ハヤカワ文庫

2009-12-08 | ミステリ

Briarpatch06 序章をのぞけば、ほぼ完全に亡くなった女刑事(何らかの汚職をはたらいていたのではないかと示唆される)の兄の視点で語られる。

つまり正当なハードボイルド小説なのだけれど、この主人公が実にいいのだ。ふるさとの住人たちにさめた気持ちで接しながら、しかしその奥に、なんていうかな、熱い、あたたかいものを感じさせもする。

そのふるさとへの愛憎を象徴するのが原題のブライアパッチ(やぶ)だ。ロス・トーマスの小説職人としてのテクニックが炸裂している。感情の発露がほとんどないのに、彼の行動は冷徹に見えながら実は……

ミステリに慣れた人だって、あの終章に泣けない人はいないはず。いやーまいりました。

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