ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

最大のモンスター

2012-01-29 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
能子「泰平の世を、お作り下さい」
義経「…なぁ、能子。お前、ガキの頃、いじめられていたな
能子「あれは、従兄弟たちが私をからかって…」
義経「今や、夫だ」
能子「…はい」
義経「そういうもんなんだ。夢ってのは、」
能子「戦の末に、泰平があると、そう仰(おっしゃ)りたいのですか?」
義経「…」
能子「泰平に、戦は避けられない、と?」
義経「天が、なぜ、己を生かすか…、神を問い詰めるな」
能子「答えになっていません。私は戦を…、」
義経「己の処遇を考えろ、ほれッ」くいッと親指で後ろを差した。
能子「池田さん、与一…」
チンッとグラスが鳴らして、池田「立ち聞きするつもりは無かったのですが…」
与一「すみません…」瓶を数本持って、後ろからヒョコッと顔を出した、
義隆「ビスケットだって、ほらぁ」紙の包みを広げた。
能子「西洋のお菓子?いい香り」くんと鼻を鳴らした。
与一「こちらで飲みましょ。夜風が気持ちいいですよ」縁側に立って、瓶を持ち上げた。
義経「んだ?」与一から瓶を引ったくり「大丈夫か、これ?」佐藤ワイナリー?
池田「継さんの御父上(基治)がお作りしたそうです。こっちに」義隆を隣に座らせて、
義経「何やってんだ?あの人…」こっちは、フルーツジュース(山形は果物の宝庫)。
与一「毒盛り回避で創作料理、軍事協定、伊達の治水対策だそうですよ」
池田「ふぅ…ん?」縁側に出て、空を見たら「天の河…」
義経「銀河系保護者懇談会か、よっ」と、義隆の隣に座った。
池田「抜き打ち家庭訪問します」3つのグラスにワイン、2つのグラスにジュースを注いで、
義経「うぜぇ先公だな」ワイングラスを持って、
池田「聞き分けがないモンスターでは、困ります」グラスを与一に渡して、
与一「…」どっちもモンスター(自己中)ですよね…。
義隆「ねぇちゃん、はい」、能子「えぇ」義隆と同じジュースを持った。
義経「夫婦円満を祈って、乾…」コツッと、音の方を見ると「松殿!?」