ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

過去の雑念

2011-10-04 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
舞台で一人舞っていた。舞うと心が落ち着くはず…だった。
だが、過去の雑念に囚われてしまって…、幼き頃から思い出が蘇った。
鞍馬寺の奥、貴船神社の裏で、
資盛(すけもり)「お前が、相手か?」
サッと後ろに隠れて、
お、おいッ
能子「私の兄様(あにさま)はお強いの。はいッ」木刀を渡して「やってお仕舞いッ」
って、待てコラ。なんで、俺が?
能子「兄様。あの者たち、私をいじめるの」後ろからヒョコッと顔を出して「やっつけて」
あ?
「先に因縁付けたの、そっちでしょ」
って、言ってるぞ。
資盛「泣き虫能子、すっ込んでろッ!」
ん?…って、お前ら、泣かしてんの?
「寺の坊主…?まるで猿だな」クスッとその身なりを笑ったら、
まぁ、お前らのピンピカに比べられちゃ…、
資盛「じゃ、能子は猿女だな」
んだぁ?
能子「ぶ、無礼な…ッ」
このッ、ボンボンがッ
パンパンッ(成敗ッ)。
能子「兄様、お強いッ」
ふんッ。
俺たちをコテンパンにのして、資盛「イッテェ」
能子「兄様を猿なんて言うからよ。べぇ」舌を出して「兄様、待って」追い掛けていった。
「ち…」がうでしょ…。
資盛「あいつッ!今度は負けねぇッ」
その今度も、また今度も、何度決闘しても、俺たちは惨敗で、義経さんには敵わなかった。
彼女はいつも、義経さんの後ろに付いて、
資盛「アイツ、強ぇな」


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