ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

森の鬼退治・森のエリート衆

2012-01-10 | 森の鬼退治
池田「長可、向こうに…」泉を手当てさせようと合図を出したら、
斎藤「そういや、泉ちゃん…御年頃」向こうにいる泉を見て「うちのと結婚させては…、」
池田「断る」マムシの娘と結婚しているお前と親戚付き合い等出来ん「長可、行け」
長可「…」頭を小さく下げ、無言でヤツに一瞥くれて行ったが、そういう態度もまずい。
斎藤「まさか、あの白鬼と?」
池田「娘は医者と結婚させる」
斎藤「部隊長殿が、」二人の様子を嘗め回すように見て「夫に穴あきを回すんですか?」
その頃、泉は女200まとめ上げる鉄砲部隊長になっていた。その戦いぶりが噂となり、
「どう見ても、鬼の援護射撃」
奴の言うとおり、泉は弟たちを守るため、戦に出ます、そう言い出した。
幼い弟たち…血の繋がった弟と繋がらないが大切な長可の弟たちを守りたい、その一心での心願だった。その事が二人の仲は急速に縮めていった。
長可は無口な男だが、戦中においても筆と紙を懐に携え、心情を綴るという能筆家で、その文才は信長も感銘を受けていた。
あの無口が、礼のつもりで花を添えた文でも贈ってプロポーズしたか、先日、泉「森の、鬼武蔵と結婚致します」と言った。ダメだと言って聞くような娘ではなく、
織田「鬼に鉄砲(金棒のつもりらしいです)だな、ははは」と笑っていたが、
池田「笑い事ではありませんッ」二人が結婚するとなったら、それこそ「タダじゃ…」
サルの、羽柴 秀吉「何が、タダ、で?」ヒヒッと顔を出した。
草履を懐で温めるという器量の良さを買われ、信長が草履取りから小姓に採用して重臣に成り上がった。気回し良く、サービス精神旺盛で人たらし(人の心を掴むのが上手い)。さらに、軍師二人を手懐けるほどの交渉上手で信長も重用している。だた、田舎野猿が森の鬼(エリート)を見る目は鋭い。20代先鋭に、30代猿が危惧するもの当然の事。
蘭丸「御屋形様、準備が整いました」
織田「おう」能の達人は舞台に行かれ、それに付いて行く、
羽柴「蘭丸」を呼び止め…「御屋形様は、お優しいか?」と10代新参に茶々を入れる。
負けずの蘭丸「はい」と、にっこり笑って「夜は、格別に、お優しいです」さらりと返す。
池田「蘭丸ッ」そういう挑戦的な態度が家臣たちには鼻につく。しかし、窘めるも利かない。
そこへ「まるで、信長様二世三世、ですな」ポン、と狸の松平が顔を出した。
羽柴「家康殿」と猿が対峙した。この両者、年の頃も近く、天下乱れた時は…「おッ」と、