ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

女の怨恨、嫉妬面

2012-01-24 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
土岐「は、般若(@□@;)ッ!?」桜吹雪のベールを掲げた般若が彼女の背中に彫られ、
斯波「な、なんだこりゃッ!」すみかを抱き起こして「おい、しっか…り!?」胸元に…、
愛「桜、付けてって言うもんだから」
斯波「刺青(入れ墨)…」
基治さん「佐官の頃、よくボディペインティング(罪人の印付け)してたんだ。ど?」
土岐「どう…と言われても…し、斯波さん?」
斯波「…消えてる、胸の…」
基治さん「あぁ、ひどい灸の痕だ。折檻だな…可哀そうに」
斯波「これじゃ…温泉、入れネェよ」すみかの肌蹴た胸元を正してやった。
土岐「里で、働けませんね」折角、紹介した仕事…、
斯波「戻る必要ねぇ」
土岐「え…?」
愛「ね?どうして、桜、なのかな?」
斯波「さぁ…、日ノ本の象徴だから、じゃねぇの?」
愛「ふぅ…ん?」
後から聞いた話だが、すみかの本名は『咲良(さくら)』というらしい。
桜の花ように良く咲(わら)うように…、と死んだおっかさんが付けてくれたそうだ。
越前に向かう時、侍女になれ、と言ったが、笑って断われた。
咲良「…戻ります」
あん?
「私…きれいですか?」
首筋から薄咲きの桜が覗いた。見事に咲き誇って、
あぁ、きれいだ、正直に答えたら、
咲良「好いてくれる人、探しに戻ります」
…もし、泣かせるような野郎だったら、
咲良「あの世まで追いかけます」
そりゃいい。
般若に追いかけられちゃ、堪んねぇモンなって、笑ったら、
咲良「ふふ…」と小さく笑って、
15は遊女に戻っちまった。