嵯峨野から電車を乗り継ぎ、東山へ
清水寺に行く前に、五条坂途中にある「ゆば泉」というお店で腹ごしらえ。
姉が以前訪ねたことのあるお店です。
お腹が空きすぎて、手前の湯葉を写真撮る前に食べちゃいました。
だいだい酢、醤油、ごまだれ だったかな?
この日は昼も夜もヘルシーな食事。
湯葉料理、美味しかったです。
外に出たらもう真っ暗。
茶わん坂から登ることにしました。
この日は思ったより暖かい日でしたが、さすがに夜になると冷えてきました。
夜道が明るいことに慣れている私達には、この暗さがかえって新鮮です。
夜空を突き抜けているのは、清水寺からのサーチライト。何のためなのかは謎です。
テレビでは2時間待ちという情報もあったらしいのですが、
予想に反して20分くらい待つと入れました。
おしゃべりしているので、何だってあっという間です。
【清水寺】
仁王門
夜の紅葉
ライトアップされた木々は、その姿を水面が鏡のようにクリアに映すのです。
まるで水の中にもう一つの森が、どこまでも深く存在しているかのように錯覚させます。
ちょっと怖いくらいのしんとした透明度です。
例えれば、ラピュタの街が池の奥深くに沈んでいるのを覗き込んでいるあの場面。
水面はいっさいぶれていない。なぜなんでしょうか。
今度理科の上司に聞いてみようっと。
Sさんが闇に潜む仏像?の群れに興味を示している間に
恐がりの私達は大舞台の人混みに向かって進みます。
どれだけの人混みかというと、初詣の人出。
ぼんやりしていると人の流れで大人3人でもはぐれてしまいそうです。
清水の舞台から、カエデや桜の錦雲渓を眺める前に、まずは本堂にお参りします。
靴を脱いであがるとひんやりとした板間。
とてつもない人混みですが、しんと静か。
お寺はどこもそうですが、長い年月磨き込まれて角が擦り切れたような板間は
あたたかみがあるとともに、それでいて冷たくて、空気は静かに冷えている。
お賽銭で音を鳴らし頭を下げて手を合わせて、祈る。
いったい何年の間続けられてきたのか、何年の間続けられていくのか、
歴史の中に今生きていると感じられる瞬間。
舞台の最前列に行くには、とにかく遠慮してちゃ無理。
修学旅行の時は寄ったはず。
ここからは、清水の舞台の絶景を眺めるため、奥の院に向かってひたすら並んで移動します。
奥の院には行かずに階段を降りる人々。いいんですか~?と余計な心配。
だんだんと舞台が見えてくるので、ここからは何十枚も写真を撮りまくりです。
だって、どこが最高のビューポイントか分からないのですもの。
ちょっと見えてきた~(興奮)
さっきまであそこにいたのね~(興奮)
そうでした。ここは「息をのむ5大絶景紅葉」(前出)その2なのでした。
下から見上げた舞台
139本のケヤキを組んだものですって。まさしく堅牢ってことばがぴったりです。
「夜の古都が幻想的に変貌する」ってガイドブックにありましたが、
ライトアップが魅せる古都の秋景色は、本当に厳かです。
それは、街に輝くクリスマスイルミネーションが色褪せてみえるほどに。
この池に映り込んだ景色は、なぜか怖くない。
明るくて賑やかな清水坂、産寧坂を抜けて二年坂へ。
途中で生麩田楽と熱々のお茶をいただきました。
坂道をおりたら、少し静かなねねの道。
そして、
またまた来ましたよ~。
【石塀小路】
夏に来たときすっかり魅せられた小路です。
懐かしいこの路地
初めて来たときから懐かしい感じがしました。
夜のしんとした感じもいいですね。
今回はトップシーズン過ぎて、あこがれの片泊まりの宿は当然のごとく予約で一杯。
なんせこの旅に本腰をいれたのは一ヶ月前ですから。
おかみさんに「この時期京都を上向いて歩いている人は、紅葉を見てるか宿を探している人どすえ。」とあきれられました。
大阪か滋賀だったらとれまっせ、と言われ愕然としましたが、
Sさんの驚異的な頑張りで京都駅前のホテルがとれました。ありがとう!!
はいはい、ここで左折して石の門の所に行くんでしょ、と思うでしょ。
ところが、ここからは晩秋の京都マジックがあったわけです。
このレンガの壁の切れ目に入り口が・・・。
圓徳院の境内らしく、院内を巡る観光客が見えるのに入口がない。
おまけにいろいろな小さなお店が軒を並べている。
薄暗い中、頭上に圓徳院の渡り廊下。
くねくねと曲がって、出たところはねねの道。
まるで異次元の世界に迷い込んだみたい。宮沢賢治の世界。(かな?)
帰ってから、調べてみたらここは【ねねの小径】
「京・洛市「ねね」は、ねね様ゆかりの圓徳院境内にあり、清水寺から祇園円山公園まで東山の歴史と文化の道を南北に石畳で結ぶ「ねねの道」から、土塀をくぐって、ねねの小径(こみち)の「あられこぼし」の路地を回遊しながらショッピングと散策を楽しめる市民と観光客の皆さまのためのホットな文化ゾーンです。」京・洛市 ねね 門前会
「あられこぼし」というのは、敷石の敷き方のようです。
「ねねの小径」はっけーーん!!!
私の持っているガイドブックの地図には載っていませんでした。
もう一度ねねの道に出て、圓徳院の山門発見。やっと入ることができました。
【圓徳院】
秀吉の妻、北政所ねね終焉の地
南庭 ここは以前泊まった寿栄屋の二階から望めた庭
タイムスリップしてたみたい。
また、会えたね。石の門。
本当は、東山・祇園は2日目の予定だったのです。
ライトアップ見るつもりでやってきたら、なんとなく回ってしまいました。
花見小路をぶらぶら散歩
このシーズンは観光バスとタクシーで道は動かないと聞いていたので、移動は電車のみ。
翌日は、朝一番の東福寺からスタートです。
東山・祇園を1日目に終わらせたので、実は個人的に行きたかったところに行けることになりました。
その3に続く
そして、何度も出たり入ったりして確認してしまうという・・・(笑)
みんな同じなんだー。
宿が取れないときには大阪、滋賀で探すのありです。滋賀は大阪よりも安い気がします。
滋賀なら地下鉄で山科へ出てJRに乗り換え、大阪なら三条から京阪、河原町から阪急など。
”どうしても行きたい”の気持ちから執念で探して、たどり着いた奥の手です。
暗くて入り組んでる、怪しい小道好きにはたまらない「ねねの小径」でした。(≧∇≦)
薄暗い上、圓德院のライトアップが漏れだし、
とにかく不思議空間を最高に盛り上げてくれました。
本当の思いつきの「そうだ 京都、行こう」の時や、何が何でも行きたい時、季節限定もの例えば桜の開花時期にどうしても合わせたい時は、大阪、滋賀泊まり作戦が使えそうですね。
貴重なアドバイスありがとう(^o^)/
その前の池に写り込んだ深海の世界の森林。
神秘的で、吸い込まれそうで怖くて、脳裏に焼きついたよ。
ふらっと、左にまがってみて良かったあ。
清水の舞台のベストビュウポイントに行くのに妥協しなかった私たちもおかしかったね(^o^;)
警備員(?)さんとの絶妙な調和もうけたし。
(3人しかわからない笑いのツボ)
笹百合さんのブログを見て、1日の出来事が、濃すぎることにびっくりです。
怖がってごめんなさい。
とにかく周りが暗いのと、その前に見た深海の世界の林で怯えてました。
理科の上司に聞いたところ、夜は周りが暗いので光が吸収されないで全てを反射させるため、鏡のように映るんだそうです。
てくてくさんによると、それって夜ガラスに鏡の様に映るのと同じ?って言ってましたが、その通りだと思います。
あの警備員さんとの攻防は、なかなか文章にできなくて(笑)
わーわー興奮、でごまかしちゃいました。^_^;
私は調和だと思うんだけどなあ。
さすがSさん。
そう思えばよかったんだ。
私は警備員と観客の掛け合いって感じがしたよ。お互い楽しんでる感じで。
警備員さんが聞いたら、怒っちゃうかな。
私はひたすら、無視無視、写真取るもーん。
の態度で、道徳的には良くなかったかな…。