銀閣寺から哲学の道を歩いて名所を巡り南禅寺まで、というのが理想のコースでしたが、
今回は時間がないので、蹴上駅近くを散策することにしました。
もともと回れないと思っていたので、下調べなし。
前日ホテルで相談して乗りかえ駅や下車駅を確認。
あれ、このトンネル見たことがある。姉の最近の京都ブログで。
ねじれまんぽ
インクラインという今は使われていない鉄道をくぐるトンネル
ねじれてますね~
でもここが、姉が書いていた「ねじれまんぽ」とは、この時まだ気がついていない私でした。
【南禅寺】
三門
切り取られると、美しさは増すのですね。
京都ではいろいろな庭でこの絵のような場面にたくさん出会いました。
水路閣
美しいレンガのアーチ
ここが見たかったのです。来られてよかった~。
小川の流れも京都っぽい・・・気がする。
音も澄んでいる・・・気がする。
再び三門へ
上ってみましょう。
頭上注意って書いてある。
あれ、これも最近の姉のブログにあったなあ・・・。
まだそれが南禅寺のことだったことに気がついてない。
「絶景かな絶景かな」とここで言うのは歌舞伎の石川五右衛門だって。
パノラマで撮ってみました。
パソコンで見てる方は是非クリックしてみてください。
いい眺めです。
重厚な山門ですが木肌はやわらかくてあたたかい。
山門の上から法堂を眺めます。
あれ、ポスターの場所、分からなかったね。
というのが、三人の感想。
今年のJR東海の「そうだ 京都、行こう。」盛秋キャンペーンは、南禅寺だと思いこんでいたのです。
南禅寺の山門映ってましたから。
帰って調べてみたら、山門のすぐ傍にある天授庵からの眺めでした。
そして、9月に行ったばかりの姉も天授庵を訪れていました。(知らない場所だと、頭に入って来ないものですね。)
それに気づいたのは、途中の道で地図を見て「ねじりまんぽ」の名前を見たとき。
こちらの方面には行けると思ってなかったので、下調べが全然足りませんでした。
でも、いいんです。
また今度来るから。また紅葉の季節にも来るから。
天寿庵は、来年も再来年も百年後もそのままの姿でいるはずだから。
「苔とモダンな石畳と白砂に紅葉が映える」・・・うーん、待ってろよ。
ということで、下調べないまっさらな気持ちで最後の永観堂に向かうのでありました。
途中みなさんが立ち止まって撮影していた疎水の放水路。
秋の山から流れてくる、さわさわという音がよかったのです。
まさしく音の風景。
【永観堂】
秋はもみじの永観堂
と呼ばれるほど紅葉の寺として名高いそうです。
前日から紅葉の名所を幸運にも次々と訪れていると、
「紅葉が上書きされるね」・・・Sさんの名言。
確かに。
上書きされるんです。
そんじょそこらの紅葉じゃ驚かないぞ、くらいの紅葉麻痺もしちゃってるし。贅沢。
そういう意味では、もみじの永観堂が最後で、すばらしく上書きされました。
ここからは選びきれない写真オンパレードです。
どこを撮っても絵になるし、どのもみじも綺麗すぎるのです。
境内を回りながら景色を楽しみます。
この後、阿弥陀堂で、ご本尊の「みかえり阿弥陀」様をお参りしました。
見返ることの味わい深い教えを記したものがあったのですが、撮影できず、もちろん記憶もできず。
今回紅葉がメイン過ぎて、仏像をゆっくり拝む時間がありませんでしたが、
阿弥陀如来さまが、遅れた者を優しくふりかえり見つめているお姿を、
ここでゆっくりと拝むことができました。
Oさん、こんどの京都旅は仏像を巡る旅というのもいいですね。
有名な放生池から多宝塔を仰ぎ見る紅葉のショットでございます。
この散りもみじ?
いいえ、イチョウです。
真ん中にすくっと立つ大きなイチョウが葉をすべて落とし、
その上に赤い紅葉が散るというなんともあでやかな・・・
ため息。
すばらしい景色と、ありがたい阿弥陀様のお姿、
本当に本当にありがとうございました。
永観堂から南禅寺を通り、ねじりまんぽまで行く一本道
素敵です。
帰り道は2度目。
ゆっくりのんびり味わって歩きます。
向こうに見える光は、蹴上駅に通じており、また横浜まで通じる帰り道。
400枚近くに膨れ上がった写真の最後の一枚です。
「今年の紅葉」を見に行く、と言いながら
「今年の自分」を見に行く私、でもありました。
JR東海2013盛秋キャンペーン
こんな旅がこれからも続けられたらいいなあ。
健康と友と家族に感謝です。