奇跡への絆

図師ひろき

雑感687

2014年03月30日 23時18分26秒 | Weblog

 「ゲーミフィケーション」という言葉を知りました。

 IT業界内で使用頻度が増えている単語で、直訳すると「ゲーム化」という意味になるようです。

 もう少し分かりやすく噛み砕くと

 “ゲーム要素やゲーム性を導入するノウハウを、ゲーム以外の分野に応用していこうとする取り組みのこと。」

 余計に分かりづらいですかね・・・

 例えばスウェーデンで導入されたゲーミフィケーションのケースでは、スピード違反を減らすための取り組みとして、違反ドライバーには罰金を科し、制限速度を守ったドライバーの中から抽選で選ばれた人に、違反者から徴収したお金を宝くじ形式でプレゼントするとといった取り組みのことを“ゲーミフィケーション”というそうです。

 ゲーミフィケーションの社会応用を実践したスウェーデンでは、2万4000台の車を対象に実施して3日間で平均速度が22%も下がったそうです。

 他にも、サイト上のクイズに答えて正解すると、途上国へ寄付するお米がたまっていくという国連サービスもあるようです。

 
 まだまだ日本で浸透しているとは言い難いですが、今後、ビジネスなどへの「ゲーミフィケーション」応用は、従業員のモチベーションのアップなどに利用する企業も出てくることが予想されています。

 私はこの「ゲーミフィケーション」を行政にも導入できないものか考えました。

 例えば・・・自転車通勤を心がけている県民に対して、路上放置自転車を優先的に譲渡するシステムを導入したり、遊休農地を引き受けてくれる生産者のうち、ある一定割合で補助金の増額をしたりなど、暮らしや仕事が楽しくなるような仕掛けはいくつもありそうです。

 そしてもう1つ・・・

 選挙の投票率を上げるために、投票をされた方の中から抽選で県民税の一部免除が受けられる「ゲーミフィケーション」的システムができるとするならば投票につながると思いませんか?

 もちろん冗談ですが・・・

 そんなことを考える暇があったら、一生懸命に活動して、政策を実現できる魅力ある議員になり、一人でも多くの県民が投票をしてくれるようにならなければいけないのです。

 ゲーム感覚で回る社会はふざたような側面もあるかもしれませんが、人をその気にして動かすことができる仕掛けを考え、何より県民も職員も楽しみながら暮らしていける新たな視点は、これからの行政サービスにもあって然るべきだと思います。