思わず“はなまる”を付けたくなるほど、ためになるエッセイを見つけました。
「内変動」
について書かれたものですが、内変動とは体温や血圧・病気の症状などが一日の中でも時間と共に変化する生理的・身体的変動をすることをさした言葉です。
しかしそのエッセイは、体内の内変動ではなく、心の内変動にフォーカスしていました。
具体的には、人間の固有のものとされる“良心”の日内変動に関する実験結果が紹介されており、ユニークな答えが導き出されていました。
実験内容は省略しますが、結果的に
「嘘やごまかしを抑える自制心は、朝に最も高く、夕方にかけて低下する」
つまり、朝方には良心の声や罪の意識が大きくとも、昼を過ぎると次第に小さくなり“まぁ、いいか”といい加減な気持ちのほうが大きくなっていくとのこと。
いくら普段から倫理的な行動規範を守っている人でも、朝と夜ではその判断基準の内変動からは免れないとも結論付けられていました。
もう少し踏み込んでこの研究結果を解釈すると・・・午前中には嘘をつかれにくい話をすることができ、午後から夜になるにつれて、その場をとりつくろう会話が苦もなくできる習性が人間には備わっているようです。
ということは正確な情報交換や相手の本質を見極めるための会話は午前中が適しており、相手と親睦を深めることが主で、大人の会話を楽しむのなら午後からの方がいいようです。
さらにアルコールなどの潤滑油が入る夜になると、嘘やごまかしをを抑える自制心はさらに低下することが容易に想像できます。
午前と午後と夜と・・・
良心の日内変動を考えて、会話の内容を変えていくことの大切さを教えてもらいました。(はなまる)