奇跡への絆

図師ひろき

雑感667

2014年03月10日 23時25分54秒 | Weblog

 小中学校の頃、私は情緒不安定でした。

 家庭環境が不安定だったからです・・・

 今でこそ、その時の状況は包み込めるほど精神的成長に至りましたが(たぶん???)、幼い時はとても目の前の理不尽を納得することができませんでした。

 学校では、部活動や生徒会活動で笑顔に囲まれていましたが、家は別世界でした・・・

 その不安定が続いたことで、私は授業を落ち着いて聞いていることが辛くなり、先生が黒板に書く内容をノートに書き写すことすら辛くなっていきました・・・

 ノートに書く字が上手く書けていないと思い込み、書いては消し、書いては消しを繰り返し、ついにはノートが破けてしまうほど、書き進むことができなくなりました・・・

 その姿を見かねた先生が、職員室に私を呼んで、授業態度がおかしいことを指摘してくださいましたが、書き進めない状態はしばらく続きました。

 いわゆる学習障がい、注意欠陥に近い状態にあったと思われます。

 幸い大学で、発達心理学やリレイションシップ学などを学び、児童期における心理状態について学ぶことができて、自分の小中学校時代の心の動揺は当然のことで、家でのストレスが学校での学習障がいのような行動として出ていたことは、辛さを表現できないことの正常な反応であることを知り、心の整理ができました。

 また大学を卒業する頃から家庭環境が落ち着き始めたこともあり、書き進めない状態からは解き放たれていきました。

 児童期の様々な要因で、精神的不安定になることは珍しいことではなく、近年少子化が進行していく中でも、学習障がいや注意欠陥、多動といったADHDなどの発達障がいのカテゴリーに該当する児童は増えています。

 そして適切な支援が受けられないまま、生活のしずらさを抱えた状態で成人となり、会社などにおいてストレスを感じている方も少なくないようです。

 明日は、大人のADHDついて取り上げたいと思います。