未熟児で産まれ病弱の娘を案じて、使い始めた神聖な水、それをきっかけに怪しい宗教にのめり込む両親、娘のちひろも子どもの頃からその集会に通って、貧しいながらも仲の良い家族で高校受験の年になる。
水で濡らしたタオルを頭に乗せていると身体にパワーが宿るなど、まあ、インチキくさい。
友だちとの交流、イケメン教師への片恋と失望。
だいぶ前に姉は怪しい家から出ていき、叔父夫婦がちひろを気遣ってくれるも、ちひろは家を離れない。
教団の全国研修会の夜、丘の上で流れ星を見る親子3人、物語はここで突然終わる。
え?え?どうなるん?
ちひろは両親の家を出て、叔父夫婦の所に身を寄せてほしいけど。
作者の今村夏子は2019年に別作で芥川賞を取ってるのね。
私は絶対に宗教にはのめり込まないと思うけど、昔、友達が掌が光るとか、お守りシールを貼っていたっけ。
誰にでもハマってしまうときがあるんだろう。