タンポポの綿毛

タンポポは春の花なのに、秋にも咲いていたのか、今頃綿毛になって飛んで行く。

親類のお通夜に行った。
今では、お葬式の時くらいしか、従兄妹たちとも顔を合わすことがない。
私と同い年の女性が1月に息子を亡くしたと話していた。
生まれた順に亡くなっていかないところが不条理でもあり、やりきれない。

この世から消える時は、すぐそこに落ちる種よりも、空に飛んでいく綿毛になりたい。
高みの見物をしてから、ゆるりと地上に舞い降りたい。