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ひらりん気まま日記

== 毎晩パコパコ せっかちでドジなひらりんの言うたもん勝ち ==

映画『ブルックリン』

2016-07-21 16:56:04 | 映画
やっぱり見たいし、この映画。なので、わざわざ梅田まで出かけていった。
内容的には、元気が出るわけでも、スカッとするわけでも、感動するわけでもなく、まあ、心のひだが抒情的に描かれている。
1951年?母と愛する姉ローラを残して、仕事のためにひとりアイルランドからニューヨークへ渡ったエクリッシュ(覚えにくい名前だ)。
ブルックリンに住んでデパートに勤めるが、ホームシックで落ち込む日々が続く。
簿記の学校に通い、優しい恋人に巡り合って、ブルックリンでの生活が輝き始めた頃、姉の訃報が届く。
故郷に帰れば、老いた母が待っていて、簿記の仕事もあり、新たなボーイフレンドも。
ここでの生活が始まりそうな予感。このままブルックリンに戻らないのか…それはないやろ。どうするねん!
人生って案外、自分の意志が明確にならない状態で、成り行きのまま進んでいってしまうのかも。
それでも、選択しないといけないのだ。自分の人生だから。
古風で端正な顔の主人公に、1950年頃のドレスや衣装が素敵です。




映画「すれちがいのダイアリーズ」

2016-06-27 17:42:28 | 映画
先日の映画「ロイヤルナイト」はちょっと外れたので、絶対間違いなし!評価のを見に行った。
タイの僻地、湖のほとりに立つ分校の水上学校が舞台。
水上学校は月曜日から金曜日までの寄宿生活なので、先生は勉強以外に食事の用意までこなさないといけない。
新米先生としてやってきた青年ソーンは、子どもに教えるのがなかなかうまくいかず落ち込む。
ある日、黒板の上の棚に置き忘れてあった前任者エーン先生の日記を読んで、だんだんと子どもたちと馴染んでいく。
エーン先生が教えていたときとソーン先生の今が交互に映し出されて、まるで交換日記のようだ。
ソーンはまだ見ぬエーン先生に思いを募らせ、都会の学校に戻ったエーンは恋人とギクシャク。
教え子の子どもたちは可愛く、タイ語の文字が何やら呪文めいて見える。
水上故の様々な出来事も可笑しい。
恋愛って愛情があってもなかなか上手くいかないのね、やっぱり価 値観が同じでないと。
二方塞がり?のわたしにはホントに爽やかな恋愛映画だった。

映画『ロイヤルナイト』

2016-06-24 21:22:04 | 映画

Yahoo映画評は悪くなかったけれど、もうひとつだった。
1時間半の映画がダラダラと長く感じだ程。
最後の10分くらいだけまあ面白かったかな。
1945年の第二次世界大戦のでギリス終戦の日、エリザベス王女(現女王)が妹のマーガレット王女と、祝勝でにぎわうロンドンの街にお忍びで出かけたという話が元になっている。
「ローマの休日」のネタになったという説もあり、名作「ローマの休日」と比べるのも酷だけど。

映画『64 ロクヨン』前篇

2016-05-23 15:59:03 | 映画
真夏日、暑くて遠出する気力もなしで延期。
前篇見たら後編も見なあかんのが??な感じはするけど、ちょうど日本語字幕付上映があるし、近場で映画でも見ようっと。
横山秀夫のミステリーをそうそうたる俳優陣で作り上げた圧倒的男のドラマ。
そこまで熱くやるか?な場面も少なくないが、警察ものが好きな私としては正直面白かった。
三浦友和も出てるし(笑)クレジットのトリでした。パチパチ。
佐藤浩市、瑛太など濃い顔ばかりでなく、塩顔の坂口健太郎も居ます。
だいぶ前にぶっとい原作も必死のパッチで読んだのに、悲しいかな、全くあらすじを憶えていなくて、そのほうが映画は楽しめたかも。
ドラマは昭和64年に起こった未解決女児誘拐事件から始まり、県警広報部と記者クラブの争い、捜査の隠ぺい、警察組織との絡み合い等。
前篇の内容を忘れないうちに後編もすぐに見なくては。

映画『ルーム』

2016-04-25 19:50:35 | 映画
そろそろ上映が終了するかも?で、あわてて見に行った映画。
今年のアカデミー賞の主演女優賞を取っている。
天窓しかない狭い一室で、5歳の誕生日を迎えたジャックにケーキを作ってやる母親のジョイ。
ジャックはロウソクが欲しいというが、買ってもらえないからとジャックをなだめる。
7年もの間監禁され、その間に部屋の中でジャックを産み育てるが、テレビの外の世界を知らないジャックのために、ジョイはある方法で逃げることを決心をする。
7年ぶりの外界、ドキドキするような脱出劇だけなら、単なるサスペンスで終わりだが、そこからの2人の苦悩が胸を突いてくる。
母親や父親との葛藤、世間やメディアの好奇心。
それでも、やっぱりジョイの母は強く、第三者である義理の父が冷静に暖かく見守っているのもいい。
この前の2年間の女子高生監禁事件も決して解決ではなく、これからも心の傷みが続くんだろう。
忘れてはいけない事件もあるが、世間は忘れたほうがよい事件もある。


映画『スポットライト』

2016-04-23 21:13:28 | 映画
【最後部分に追記あり】映画館に足を運んだのは何と4か月ぶり。
見たい映画もいくつかあったけれど、とにかく忙しくてヒマがなかったというか。
今年のアカデミー賞の作品賞と脚本賞を取ったこの映画は事実に基づくお話である。

1990年代からアメリカボストンでカトリック教会の何人もの神父が児童に性的虐待を繰り返し、闇に葬られた事件があった。
新聞社のボストングローブの連続記事欄担当チームの4人が、2002年、教会組織の巨悪に挑む。
被害者と会い、関係者に会い、資料を丹念に読み込んで、地道にひとつずつ事実を積み上げていく。
そして、ついに大スクープを放つ。
登場人物の関係者の繋がりなど、名前や筋を追うのがせわしく、恋愛がらみや人間ドラマがあるわけでもなく、全体的に地味といえば地味だけど、何が何でも記事にするという執念がじわじわと迫ってくる。
ネットのニュースは刺激的で盛り上がるかもしれないが、やっぱり、深く掘り下げて整理、連載記事から全体像が見えてくるなど、新聞はいいです。
昔、十代のころ、父が何かを話題にしようとすると、私は「あ、それ、もう読んだ」ってひとこと答えて、話の腰を折ってしまい、会話が続かなかったことがよくあったっけ。(笑)
新聞や読み物が大好きだったからと、お棺の中には朝刊、タキイの冊子、教え子から同窓会案内、そして、私からのスイスの登山列車の絵葉書を入れてくれていた。
ありがとう。

映画【繕い裁つ人】

2016-02-12 19:32:12 | 映画
難聴サークルでDVD上映会。
日本語字幕付で映し、ところどころ要約筆記で「踏切の音」など画面横に追加してもらってわかりやすい。
映画館では見ていないので、かなり期待して見たんだけど、アハ・・辛気くさかった。
祖母の洋裁店のコンセプト(何十年も同じ服をお直ししながら着続ける)をそのまま継いだ孫の市江(中谷美紀)自身の服がそもそも格好良くないので全体に華がない。
マフラーやストールで何とかおしゃれ感だしているものの、服全般がカビ生えたように古くさくて、ぜんぜん魅力を感じられず。
年に一度開かれる年配のお客様だけの夜会の場所が、神戸花鳥園(今は神戸どうぶつ王国という)のベゴニアルームで、これも、華やかというよりはなんか浮世離れしていて現実味に乏しい。
相手役の大丸百貨店服飾売り場の三浦貴大との立ち位置もなんかちぐはぐ。
最後には祖母のこしらえた服を繕うだけでなく、自分のデザインで新しい服を縫っていこうということになるが、せめて、でき上がった服をもっと見せてくれたら、ハッピーエンド気分になれるんだけどね。
というか、陽光がふりそそぐ窓辺の裁断台はないわな。紫外線で生地が傷みそう(笑)
何十年もずっと古びない服というのは現実的にはほとんど無いと思う。
ファッションは時代とともにあるもんだから。
この映画のチョイ役子役で友だちの孫が出ているんだけど、子役は3人出てきたので、うーん、どの子だったんだろう。

映画『黄金のアデーレ』

2015-12-16 22:29:11 | 映画
12/14、今年の結びの一番にふさわしい面白い映画だった。
かつてウイーン、ヴェルベレーデ宮殿に飾られてあったクリムトの「黄金のアデーレ」、絵のモデルの姪マリアによって返却訴訟を起こされて、アメリカに渡ったという実話に基づくお話である。
ナチスが侵攻してくるまで、ウイーンで裕福な暮らしをしていたユダヤ人のマリア一家は、ナチスの迫害に合い、マリアは両親を置いて、夫とアメリカに逃げのびる。
生家の居間に掲げられていた伯母の肖像画は略奪されて、50年間ヴェルベレーデ宮殿でオーストリアのモナリザとして展示されていた。
忌まわしい過去を葬って、ロサンゼルスでささやかに暮らすマリアは姉の遺品を見て、絵画を取り戻すべく弁護士と共闘でオーストリア相手に裁判に臨む。
老齢のマリア役のヘレン・ミレンの気高さと頑固さ、ときおり見せるユーモア。
ハンサムな若き弁護士とのやり取りも生き生きして人間らしく描かれている。
作り物のストーリーよりもはるかにサスペンス感あり、どこまで実話なのか疑いたくなってくるほど、波乱のある物語になっている。
4年前にウイーンに行ったので、街の様子や宮殿のクリムトの絵を思い出して、映像も懐かしかった。

映画『エール!』

2015-11-15 19:45:55 | 映画
11/13
ろうの家族(両親と弟)を持つ健聴の娘が歌の才能を見いだされて、両親との葛藤に悩みながらも、音楽の道に進んでいくという映画。
フランス映画というと象徴性があるというか、何でこんなところにこんなシーンが?てなことがよくあるので苦手だけど、これはふつうに映画です。
聴覚障害者家庭や手話コミュニケーションについて上手く描かれている。
聞こえない家族と外部との手話通訳者として欠かせない存在のポーラは、音楽や歌を認めてもらいにくい家庭環境のなかで、自分の将来をどうやって見つけていくか模索する。
市長選出馬するという父親、騒々しいけれど愛情たっぷりの母親、コーラス部のイケメンクラスメイト、歌の才能を見出してくれた学校の先生、仲良しの女友達、フランス的にませた弟。
だいぶ前の「ビヨンド・サイレンス」と同じような内容で、フランス風にちょいと小粋にはなっているが、ストーリー的にはごくまっとうなお話で、正直、こんなありそうな話を正統的にまとめ上げて、何でこんなに評価がいい?
きっと、健聴者が見ると、感動的内容なんだろうと思う。
リズムと音色はわかっても、メロディがわからない私には歌も中途半端な分、感動も半端なのかも。
私的に興味深かったのは、あ、フランス手話の「海」は横で波を表すだとか、「好き」(投げキッスみたいな)の手話は日本語の好きと似てるなぁとか。
ポーラがパリで試験の際、ステージで歌うシーンではちょっとしたしかけがある。
うんうん、聞こえないって、こんな感じなんよねぇ。
そして、歌といっしょにポーラの手が自然に動いて、両親は気持ちを共にできるのである。

映画『白雪姫と鏡の女王』

2015-11-07 19:28:50 | 映画


市のイベントの上映で見てきました。
おとぎ話の白雪姫ではなく、頼りない王子なぞ当てにせず、白雪姫が自ら悪の女王と戦う。
ジュリア・ロバーツの女王がエステと称して鳥の糞パックや足皮膚食べフィッシュをやるのが笑える。
お話的には他愛ない物語だけど、見応えのある衣装が豪華だった。