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ひらりん気まま日記

== 毎晩パコパコ せっかちでドジなひらりんの言うたもん勝ち ==

草間弥生展

2012-03-17 22:14:30 | Art展

午前中大阪で手話の用事を済ませて、友だち(高校同級生)と大阪国立国際美術館の「草間弥生展」を見に行った。
そして、美術館のロビーで別の友だち(大学の同級生)と待ち合わせ。
3人とも、草間展が見たい!というわけで私の都合に合わせて参集。
35年ぶりくらいに会うけれど、すぐにわかったし、昔の続きみたいに話せた。


友だち同士は初対面だけど、ま、女は知らん人とでも、なあなあ、せやせや…でおしゃべりが弾む。
大学の同級生はロザン宇治原が好きで…という話をしてたら、もう一人の高校同級生は宇治原くんの実家と同じ町内で、彼のお母さんといっしょにお茶飲んだことある、ということで話が盛り上がったりして、楽しかったです。

3か所に自由に写真撮れますコーナーがあるのがわかっていたので、SONY NEX-5で撮ったり、1時間かけてゆっくり見て、美術館のカフェでケーキセットを食べた。
ケーキも水玉模様にデコレーション。


これがアートだ!
草間弥生の絵は力強くて楽しくって、寿命が来るその時まで、いや、あの世に行ってからもがんばろう!という気持ちになれる。

「THE ハプスブルク」

2010-01-10 23:17:14 | Art展
立て看板
皇妃エリザベートの「立て看板」ではあんまりだな、スタンディングボードっていう?


友だちが京都行こうって言ってきて、なんでまた今頃に京都?
桜ももみじも雪もない京都なんて寒々として何も見るべきものないけど。
映画も面白そうなのもやってないので、美術館検索。

博物館入り口


京都国立博物館(東山七条)で開催の「THE ハプスブルク」展に行ってきた。
明治天皇が贈った蒔絵の棚や画帳が里帰り出展されている。
ジョルジョーネ、ティツィアーノ、ラファエッロ、デューラー、ベラスケス、エルグレコ、レンブラント、ルーベンス、ブリューゲル、ゴヤなどいわゆる美術の教科書常連の画家の作品が並んで圧巻だった。
展示室ゾーンごとに壁の色合いを変えているのも楽しい。
オーストリアのハプスブルク家の歴史を知っていれば、もっともっと面白いだろうけど。そのあたりは教養不足で、持ち時間1時間だったし、駆け足観覧。

12時に河原町御池の京料理とフレンチ「龍のひげ」でランチ。
こじんまりしたお店の個室仕様なので、ちょっと息がつまりそうな。
ままごとみたいなチマチマしたお料理が出てくる。
釜飯が付いているので、けっこうお腹がいっぱいになった。
睦月コース(3500)
 八寸
 かぶとヒジキのサラダ
 お造り三種
 銀鱈味噌幽庵焼き
 大根と海老の炊き合わせ
 ホタテとベーコンのカリフラワーソース
 フォアグラとごぼうの茶碗蒸し
 釜飯
 デザートニ種
今、ネット見たらぐるナビクーポン(食後のコーヒーサービス)があった。ランチは使えないと思って調べなかった。私としたことが…

料理


2時半にお店を出て、京都植物園へ。カメラ持ってただでは帰らぬ。(笑)
それで、なんで、京都?かと言えば、京阪電車の優待切符の有効期限が今日までなので、使いたかったんだって。


伊藤若冲が新しい

2006-10-31 22:24:42 | Art展
秋のアジサイ

六甲高山植物園には夏を越してなお咲き残りのアジサイがたくさんあった。
生気は抜けても枯れ切れず、うっすらと色香を残したような、さりげない年増女の魅力が漂う。
やがて霜が降りて凍える夜が来ると本当に朽ち果てていく。
これは絶対に、そのうち見に行こうと思っていたら、この週末で終わってしまう。
行くなら今日しかない。ということで、相棒を見つけて出先から直行した。
若冲と江戸絵画展(京都国立近代美術館)
伊藤若冲(じゃくちゅう)が見直されたのはここ最近のことである。
「若沖」は間違い。正しくは「若冲」サンズイ偏ではなくてニスイ偏だ。←今、気付いた。
こんな字、IME手書きツールでも呼び出せなくて、webサイトからコピペした。
 【追記】友だちからの指摘で再試行したら「冲」出てきた。
美術の教科書には決して載らなかった江戸時代の異端奇異の画家であるが、現代に通じる大胆なデザインや色彩感覚で再評価著しく、私のようなド素人にまで注目されるようになった。

入館券と絵はがき

左、入館券。
右、絵はがき 「鳥獣花木図屏風」の一部
1cmくらいの升目を何万も使って描いている。
大胆な筆致の植物の水墨画屏風の絵はがきが欲しかったのに、商品化されていなかった。

「美のかけはし」展

2006-07-26 20:21:10 | Art展
京都国立博物館 ロダン「考える人」
炎天にじっと耐える?「考える人」 ロダン作 全てSIGMA18-135mm

気分が鬱屈しているときはふらっと気ままに出かけよう。
思いつきで動けるのが独り遊びの気楽さだ。
梅雨の湿気が残る京都はムンムンしていて、水蒸気が身体中にへばりついて汗になる。

京都国立博物館「美のかけはし」展

巨大な案内看板

絵はがき:雷神京阪電車の七条から歩いて10分ほど。この辺りは昔通学していて久しぶりだけど、それほど変わっていない。
「美のかけはし」展は博物館が所蔵する作品の主なものをいっぺんに見せてあげましょう。そうやって、博物館や美術館などに大いになじんでもらって、どんどんお客さんを増やして独立採算制に寄与しましょうという試みか?
展示会場の案内板に「当館で展示している作品はすべてほんものです。ほんものを見ると、大きさや色合い、質感がイメージと違っていて、発見と感動が…」と書いてある。

国宝「雷神風神図屏風」は1枚の屏風の右と左に描かれていると思っていたら、屏風は2枚あって、これを1双という。
実物は金屏風に描かれているので、白絵の具(胡粉?)が引き立っている。
絵はがき:風神よくみると雷神風神には耳がついていて、むき出しの大口のにやけた笑い、おどろおどろしいというよりユーモラスだ。

展示品にはどこかの寺院の持ち物で博物館へ寄託されているものも多い。
この「風神雷神図屏風」も京都建仁寺の所蔵になる。
自分ところで保管しとくより、博物館に預けておくほうが管理も楽だろうし。
お寺のほうにはレプリカが置いてあることになるが、素人目にはどっちもどっちで見分けがつかないと思う。

しかし、風神の絵を見るとすぐ「改源」を思い出してしまう、っていうのもなんだけどね。
(この項、続く…)

プーシキン美術館展

2006-03-25 21:52:45 | Art展
苔
苔にも春の光 kissデジN EF70-300mmIS



本日も快晴なり。
大阪まで行く用があったので、ついでに「プーシキン美術館展」へ。
有名な画家の絵がいっぱい展示されているので、見ごたえがある。
有名といっても、カレンダーでよく見かけるセザンヌやルノアール、美術の教科書で名前を見知っているものだけど、庶民にはわかりやすい展覧会で楽しめた。
近代フランス画は全般に鮮やかで明朗なので、鑑賞していても気持がいい。
図版やカレンダーの印象より、ホンモノはもっと色がキレイで、今、そこで描かれたばかりの感じがした。
印象派から順番に見やすく展示されているので、絵の移り変わりがよくわかる。
写実的な印象派から、奥行きのない、または奥行き感を無視した絵になって抽象画に変わって行く過程や、浮世絵の写楽の役者絵の手みたいな肖像画もあって面白かった。

プーシキン美術館展リーフレット お土産の付箋

今回の目玉商品、出目金ではないけど、マティスの赤い「金魚」の絵は大きくて明るくて色彩が豊かで惚れ惚れ。
金魚の眼が上目遣いのやら、寄り眼やら、眠たげ眼のが居て、こういうところも生き生きリアルな金魚になっているんだろうね。
写真を撮るようになってから、幅広い観点から絵を見ることができるようになった気がする。
お土産グッズ、マティスの金魚のクリアファイルが欲しかったのに、売り切れなのか見当たらず、マティスの付箋にしておいた。
右・・・3種類の付箋がセットされているけど、使うのがちょっともったいないような…
午後1時過ぎに入って、2時半頃に出てきたら、入り口のところで入場制限をしていたので、お出かけはお早めに。
4月2日まで、残りわずか。今日がんばって行ってきてよかったな。

鑑賞の日

2006-03-18 21:02:42 | Art展
伸びる葉牡丹
葉牡丹が天に向かって伸び始めると、空から春が降りてくる
kissデジN・EF-S 60mmマクロ  バックの黒はウチの玄関ドア(笑)

 



「そのうち行ってみよう」は結局行きそびれることが多い。
したいことはすぐ実行!本日は友だちを誘って3つの案件を消化。
その1、大丸梅田のミュージアムで「パウル・クレー展」を見る。クレーは私の一番好きな画家である。
今まで徹夜勉強という経験はたった一度しかない(トホホ…)
学生時代に「好きな画家について」というレポートを原稿用紙10枚を書いたのがそれである。この学科は95点もらってとてもうれしかったのを覚えている。
有名な絵はあまり展示されていなかったが、色彩とリズムはやっぱりクレー。
前に、東山魁夷展の図版買ったのに結局一回も見なかった。性懲りもなく本を買ってしまった。

その2、同じく大丸の14階「有希」のランチ。
akoさんのブログで紹介されていたので、クレー&有希でセッティングした。
kissデジ50mmレンズだと立ち上がっても全体像が写らず。吹き寄せ御膳1365円
11時半に入店→着席→注文→早弁→勘定→大阪駅前を小走りで通過してナビオシネマに12:10到着。

その3「ブロークバック・マウンテン」
アカデミー賞3つとって評判のよい映画だけど、同性愛という内容に癖があるかと思っていたが、情緒的に心にしみるドラマになってとてもよかった。
(美しいだけで終わっているという評もあるが)
ワイオミングの雄大な自然描写、やっぱり映画館は迫力あり。詳しくはまたひらりんBOXへ。
映画のあとはシフォンケーキセットでおしゃべりして5時過ぎに帰宅。
それでも、やっぱり人混みの中は疲れる。3つもまとめてするからやんか?
でも、クレー展の前に先に一人で映画の座席券を買いに行けたんよ。
あまり迷わなかっただけ我ながらエライと思うわぁ。


入江泰吉・土門拳 二人展

2005-11-27 23:27:16 | Art展
鹿とケヤキ

この写真は横で撮ったものを縦にトリミングしてあります。
だって、鹿が動くもんだから、思い通りの構図で撮れなかった。

考えてみたら本格的な写真展を見るのは初めてなのだ。
一眼レフ始めるまでは人の写真なんか興味もなかったし。

入江泰吉・土門拳 二人展
二人はほぼ同時代(明治の終わりから昭和いっぱい)を生きて、同じくらい長く生きて、死ぬまで写真を撮り続けた。
二人とも初めは画家を志したが挫折、写真に転向している。
二人の余技として、油絵、木彫りや篆刻が展示されていて、これも興味深かった。
泰吉愛用のカメラも3台並んでいて、今まで、カメラそのものなんて興味もなかったのに、しげしげと見入ってしまった。
最晩年まで愛用のミノルタはグリップ?のゴム部分が磨り減ってるように見えた。

入江泰吉も土門拳も、もちろん名前や概略は知っていたけど、
写真はカレンダーで見たかなというくらいのもん。

見るまではきっと入江泰吉のほうが好きだろうと思っていた。

だって土門拳のイメージってなんかアニマル浜口みたいくない?
どういう連想や?ほんの気まぐれの思いつきだけど。
リアルで、直接的で、暑苦しそうな感じで、名前からしてインパクト在り過ぎ。
ひところ流行った言い回しで言えば土門はソース顔で、入江泰吉がショーユ顔か。

同じ仏像や建築物を撮った写真を比べたら違いが歴然とする。
展示室に入ってしばらくは気付かなかったが額装も違う。
入江は細い黒枠に白マット。
土門はマット無しで広幅の木枠。
この額がなくても名前を消してても、たぶん二人の写真はほとんどわかると思う。

入江泰吉の写真はは絵画であり、土門拳はデザイン画に見える。
泰吉は奥行きがあり、土門は平面的。
同じ仏像の絵を撮っているのに、なんで、こんなに違うもんができるのん?
この意味でも、写真はただのコピーじゃなくて表現=アートだと実感できた。
リアリズムとリリシズムかな?

今回、自分で意外に思ったのは、もし部屋に飾るなら、土門拳のほうを選ぶだろうなということ。
遠くから見ると、デザイン画にしか見えないのが、とってもいいのね。

ほとんどの写真は長辺1mほどの大きさで展示されている。
石の質感など、大判カメラを使っているとはいえ、フィルム写真がここまで細密に表現できることにも驚いた。

他にもいろいろ感じたことがあったけれど、上手く言葉に表せない。
ただ、ワクワクどきどきしながら写真展を見られてとても幸せだった。

付記:パソコンのMSの辞書?によると、「どもんけん」は一発で漢字変換するけれど、「いりえたいきち」は出ない。
土門拳の方が有名なんだろうか?

奈良市写真美術館は近鉄奈良から歩いて30分くらい。
閑静な住宅街の中にある。
あたりの風景にとけこむように、平屋建てで展示室は地下になっている。

ポスター 美術館外観


お土産は入江泰吉の文庫本と絵葉書1枚。

お土産



宿六さんリクエストの 紅葉の壁紙 できました。

「原寸美術館」

2005-08-28 16:30:12 | Art展

結城昌子 小学館



CANON EFレンズ50mmf1.8

久しぶりに図書館に行った。
よっぽどヒマなんやなぁ。っていうより、ちょっと調べ物があって。
インターネットで何でも調べることはできるけれど、大まかな行き先をざっと見たいときはやっぱり図書館の本棚で背表紙を見渡して、ぱらぱらとページを繰るほうが概略がつかみやすい。

予約してあった「原寸美術館」の本を借りて帰る。重いっ。
1ページ目がボッティチェリの「ヴィーナス誕生」
一昨年、バカでっかい実物をフィレンツェで見てきたけれど、原寸ではわずか15cmの小顔なのね。
ルネッサンスの絵画だから、もっとリアリティのある油絵モリモリの絵だと思っていたら、近くで見るとスキッとした浮世絵の絵かぬりえみたいな絵なのだ。
あと、モナリザやゴッホ、モネなど有名な絵が30枚余載っている。
画家の息遣いを届けたいという前書きどおり、なるほどなるほどと、見入ってしまう画集だ。