この写真は横で撮ったものを縦にトリミングしてあります。
だって、鹿が動くもんだから、思い通りの構図で撮れなかった。
考えてみたら本格的な写真展を見るのは初めてなのだ。
一眼レフ始めるまでは人の写真なんか興味もなかったし。
入江泰吉・土門拳 二人展
二人はほぼ同時代(明治の終わりから昭和いっぱい)を生きて、同じくらい長く生きて、死ぬまで写真を撮り続けた。
二人とも初めは画家を志したが挫折、写真に転向している。
二人の余技として、油絵、木彫りや篆刻が展示されていて、これも興味深かった。
泰吉愛用のカメラも3台並んでいて、今まで、カメラそのものなんて興味もなかったのに、しげしげと見入ってしまった。
最晩年まで愛用のミノルタはグリップ?のゴム部分が磨り減ってるように見えた。
入江泰吉も土門拳も、もちろん名前や概略は知っていたけど、
写真はカレンダーで見たかなというくらいのもん。
見るまではきっと入江泰吉のほうが好きだろうと思っていた。
だって土門拳のイメージってなんかアニマル浜口みたいくない?
どういう連想や?ほんの気まぐれの思いつきだけど。
リアルで、直接的で、暑苦しそうな感じで、名前からしてインパクト在り過ぎ。
ひところ流行った言い回しで言えば土門はソース顔で、入江泰吉がショーユ顔か。
同じ仏像や建築物を撮った写真を比べたら違いが歴然とする。
展示室に入ってしばらくは気付かなかったが額装も違う。
入江は細い黒枠に白マット。
土門はマット無しで広幅の木枠。
この額がなくても名前を消してても、たぶん二人の写真はほとんどわかると思う。
入江泰吉の写真はは絵画であり、土門拳はデザイン画に見える。
泰吉は奥行きがあり、土門は平面的。
同じ仏像の絵を撮っているのに、なんで、こんなに違うもんができるのん?
この意味でも、写真はただのコピーじゃなくて表現=アートだと実感できた。
リアリズムとリリシズムかな?
今回、自分で意外に思ったのは、もし部屋に飾るなら、土門拳のほうを選ぶだろうなということ。
遠くから見ると、デザイン画にしか見えないのが、とってもいいのね。
ほとんどの写真は長辺1mほどの大きさで展示されている。
石の質感など、大判カメラを使っているとはいえ、フィルム写真がここまで細密に表現できることにも驚いた。
他にもいろいろ感じたことがあったけれど、上手く言葉に表せない。
ただ、ワクワクどきどきしながら写真展を見られてとても幸せだった。
付記:パソコンのMSの辞書?によると、「どもんけん」は一発で漢字変換するけれど、「いりえたいきち」は出ない。
土門拳の方が有名なんだろうか?
奈良市写真美術館は近鉄奈良から歩いて30分くらい。
閑静な住宅街の中にある。
あたりの風景にとけこむように、平屋建てで展示室は地下になっている。
お土産は入江泰吉の文庫本と絵葉書1枚。
宿六さんリクエストの 紅葉の壁紙 できました。
奈良公園ですね・・って
誰が見ても分かるやん・・
昔 奈良に祖母が住んでいて
良くここで昼寝や読書をしました
私 写真展は時々行くけれど
こういう本格的な写真展は 行った事がないような・・
アマチュアの人たちの展示ものばかりかなぁ
ひらりんさんの記事を呼んで
私も見てみたくなりました
奈良か・・今の身体ではまだ遠いなぁ~
私も絶対に奈良、が好きだなぁ。
短時間でちゃちゃっと撮らなくてはいけないなら、京都の方が効率がいいけど、
ゆっくりのんびり旅も楽しむなら、奈良。
鹿も居るしね~~(*^_^*)
この写真、撮る苦労が偲ばれます。
鹿くんを撮ったことはないのですが、あらゆる動物、絶対に思っているところには行ってくれない!(動物園で経験済み)
土門と入江さんの写真のちがい、よーくわかりました。
やっぱり姉さんは凄いね!ちゃんと客観的に捉えていてしかも的確!と思える文章。
そうかぁやっぱり土門は暗いだけじゃなかったんだ~~(当たり前?)
東京では恵比寿の東京都写真美術館、かなぁ?有名なのは。
今度の日曜、デジイチ教室を開催しているクラブツーリズムで「フォトフェスタ」なるものが開かれるので行ってきます。
結構面白いらしいですよ!
今回の壁紙はインパクトがありますね。宿六のCRTは横長ですの今回の写真も goo です。
しかし、この頃、気合が 入っていますね。ブログから気迫を感じます。
BOOKMARKの紹介コメントを代えさせて貰いました。
恐らく充実した毎日を送られている事とお察しいたします。
(以前の)電車通りのケヤキも、今日のケヤキも目線の高さが好いですね。
まさか別の木に登って写した?・・・そんな筈はないよね
奈良か‥‥遠い‥‥
奈良方面も行ってみたいですね。
京都沿線に住んでいるので、京都へは思い立ってすぐにでも行けるのですが、奈良へは、やっぱり計画して行くようになりますね。
奈良市内もいいし、明日香の方も、桜井の方もいいと聞きました。
迷っていると結局どこへも行けなくなる自分が悲しい。
奈良公園は広っぱもでかいけど、何より木がいっぱいあるのがいい。
木陰で本読んだり昼寝したり、きっと気持いいだろうね。
プロの写真は額装も立派やから、良く見えるってのもあるかもしれない。
■きょんちさんへ■
そういわれてみれば、そうかも。
奈良だ!、ついでに紅葉も!しかも鹿も撮れるかも!という計算は確かにしました。
京都のお寺は何かうっとうしい時があるけど、奈良は天平のおおらかさがある。ような気がする。
デジイチ教室ってのはクラブツーリズムの写真教室なのかぁ。
大阪にもあります。デジタルだったかなぁ?
撮影地をあちこち連れてもらえるからいいよね。
■宿六さんへ■
各ブロぐの1行紹介ばっちりですね。
私もやってみたけど、うまくできません。
このケヤキの見下ろした感じ、よくわかるんですね。
私はこういうどこからどうやって写したかというような情報を上手くつかめません。
このケヤキは別の木に登ってはいませんが、確かに写した場所は一段高くなっているところから見下ろした感じで撮りましたよ。
■コンタさんへ■
ウチの家からだと、上手く乗り継ぐと1時間少しで奈良です。
名古屋?からでははるか遠くですか。
たしかに思いつきでは行けません。
■LuckyBookさんへ■
計画したらあきません。
思いついて、パパッと行動しちゃいましょう。
とても分別のある主婦の行動とも思えませんが。
これでもまだ、計画的なほう。
一人暮らしならば、足の向くまま気の向くままになりそう…
でも、私も結局行けなくなることはしょっちゅうあります。
今は、カメラという強力な点火装置がありますから。