
山中教授がノーベル賞を受賞しました。
過去の日本人受賞者には、庶民にはこの人誰?というくらい一般的知名度の低い人もいたけれど、山中教授は当然というかやっとというか。うれしい。
これで、文学賞に村上春樹氏が決まったら、もう、最強のふたりになるのにね。
山中教授は若い頃、外科医としては「邪魔中」と呼ばれるくらい不器用で挫折、アメリカへの留学帰国後の日本の研究環境の悪さ(マウスの世話も自分でやらないといけないような)に挫折しかけたそうだ。
そんなニュースなどを見て、自分の大学時を思い出した。
私は家政学部児童学科で専攻は児童医学だった。
勉強の内容は医学よりは保健に近いくらいで、それほど専門ぽくはなかったが、一応、卒論は2人1組でマウスの実験をやらなきゃいけないのである。
『アセトアニリド含有鎮痛剤の妊娠マウスの胎児への影響について』とかなんとか恐ろしく物々しいタイトルだったかなぁ。
そういうわけで、半年近くマウスの世話に明け暮れて、夏休み中も1週間に2度くらいは、暑くて臭い飼育部屋に通った。
実験済みのマウスは当然…にするわけで。それも淡々とやってたけどね。
これから再生医療がどんどん進んで、内耳の聴覚有毛細胞が再生されたら、人工的ではない自然の聞こえを取り戻すことも夢ではないでしょう。