パリヌルスは三人と目を合わせた。イリオネスがオキテスに話しかけた。
『お~、非の打ちところのない構想であり計画だ。オキテス、どう思う』
『パリヌルスが脳漿を搾りに搾って思案した計画です。全く抜けたところがない。この実行計画でいいのではないかと考えられます』 オキテスは答えた。
イリオネスはアエネアスに声をかけた。
『統領、パリヌルスの計画はいかがですか』
『俺は、パリヌルスの計画に賛同だ。彼の言った計画でよい。その通り実行だ』
『パリヌルス、船列の順番はどのように考えている』
『いずれにしても、オキテス、ミコノスまではお前が先頭だ。先頭は六番船、右舷斜め後ろに舟艇だ。次が1スタジオン(約200メートル)の間隔をおいて、五番船と四番船。そして、これまた2スタジオンくらい離れて、三番船、二番船、俺の一番船は殿りだ』
『判った。夕食後にもう一度船長、副長連を集めて打ち合わせだ。そのときに計って二番船の副長を決めよう。いいな』
『いいとも、ところでミコノスで変事が起こった場合だがそのときのことも考えてある。デユロスから南へ一日の4分の1ぐらいの航走で行けるところにナクソス島、パロス島、二つの島がある。この二つの島までには邪魔になる小島がない。暗夜でも目指せる。そう心配はいらないだろうと考えている』
『そうか、パリヌルス。お前、そこまで計画のうちに入れていたのか』
オキテスは感極まった。パリヌルスの立案の深慮に感服した。
『お~、非の打ちところのない構想であり計画だ。オキテス、どう思う』
『パリヌルスが脳漿を搾りに搾って思案した計画です。全く抜けたところがない。この実行計画でいいのではないかと考えられます』 オキテスは答えた。
イリオネスはアエネアスに声をかけた。
『統領、パリヌルスの計画はいかがですか』
『俺は、パリヌルスの計画に賛同だ。彼の言った計画でよい。その通り実行だ』
『パリヌルス、船列の順番はどのように考えている』
『いずれにしても、オキテス、ミコノスまではお前が先頭だ。先頭は六番船、右舷斜め後ろに舟艇だ。次が1スタジオン(約200メートル)の間隔をおいて、五番船と四番船。そして、これまた2スタジオンくらい離れて、三番船、二番船、俺の一番船は殿りだ』
『判った。夕食後にもう一度船長、副長連を集めて打ち合わせだ。そのときに計って二番船の副長を決めよう。いいな』
『いいとも、ところでミコノスで変事が起こった場合だがそのときのことも考えてある。デユロスから南へ一日の4分の1ぐらいの航走で行けるところにナクソス島、パロス島、二つの島がある。この二つの島までには邪魔になる小島がない。暗夜でも目指せる。そう心配はいらないだろうと考えている』
『そうか、パリヌルス。お前、そこまで計画のうちに入れていたのか』
オキテスは感極まった。パリヌルスの立案の深慮に感服した。