パリヌルスの航海計画は統領以下二人のフイルターを通過した。彼の計画の周到さに舌を巻いていた。天候と言う不確定要素と船団が航走する海域の状況がクリアに見えない、不安が漂っていた。彼はイライラしているが面には出せない。
『まあ~、いいか。とりあえずミコノスの件だ。これをクリアして次へだ』
彼は自分自身に言い聞かせて、四人の場を解いた。
『おっ、パリヌルス、お前の立てた計画、どうしてどうして綿密、用意周到、完璧に近い、この上ないものだ。俺には、あ~はいかん。よろしく頼む。このあと何をする?』
『オロンテスの作業を見に行く。お前も来るか』
『お~つ、そうする』
『なあ~、お前どう思う?いま、我々が行動をともにしている、この700人余りの者がだな、核となって、一国を興す礎となる。ひとつの命たりとも失いたくはない。お前や俺が知恵を搾って、彼らを率いて事を為さねばならないのだ。民意をまとめてひとつの方向に向かう。俺の考えていることは人の命のことだ。人の命は重くはない、だが、極めて重いと想う。それは何故だ。俺の想いは、人には志があり、未来がある。だから重いのだと、、、』
『そうか、パリヌルス、お前は、人の命の重さをそのようにとらえていたのか。俺は納得した』
オロンテスの作業の場に向かう二人の足並みが揃っていた。
『まあ~、いいか。とりあえずミコノスの件だ。これをクリアして次へだ』
彼は自分自身に言い聞かせて、四人の場を解いた。
『おっ、パリヌルス、お前の立てた計画、どうしてどうして綿密、用意周到、完璧に近い、この上ないものだ。俺には、あ~はいかん。よろしく頼む。このあと何をする?』
『オロンテスの作業を見に行く。お前も来るか』
『お~つ、そうする』
『なあ~、お前どう思う?いま、我々が行動をともにしている、この700人余りの者がだな、核となって、一国を興す礎となる。ひとつの命たりとも失いたくはない。お前や俺が知恵を搾って、彼らを率いて事を為さねばならないのだ。民意をまとめてひとつの方向に向かう。俺の考えていることは人の命のことだ。人の命は重くはない、だが、極めて重いと想う。それは何故だ。俺の想いは、人には志があり、未来がある。だから重いのだと、、、』
『そうか、パリヌルス、お前は、人の命の重さをそのようにとらえていたのか。俺は納得した』
オロンテスの作業の場に向かう二人の足並みが揃っていた。