パリヌルスは構想と計画を話し始めた。
『先ず船団を三つに分ける。第一は、統領の座乗船を改造交易船にして、これに舟艇をつける。あくまでも、どこかいずれの国の太守と言った風情で船旅をしていることにしていただきたい。第二はミコノスは交易地としてにぎわっているところである。交易を装った船団とする。改造交易船と軍船の二船で編成する。残った三船は、戦闘集団としての三船である。この三船は植民集団として船旅をしているように見せかける。このあたりの構想は、敵をあざむく策である。まあ~、苦肉の策といったところです』
彼はここでひと区切りして後を続けた。
『ここまで話した船団編成にともなう人員配置は、これから話します。第一の統領の座乗船のほうでは、船長がオキテス、副長はアミクス、舟艇にはギアスを乗り込ませます。第二の五番船はオロンテス、セレストスで変わりませんが、同行の四番船には六番船からぬけたアンテウス、アバス。第三の船団の二番船の船長はリュウクスとして、副長を誰かを推薦していただきたい。一番、三番船の船長、副長は変わりません。彼らは充分にその役務を遂行してくれると信じています。ついで停泊に関することであるが、第一の船団はデユロスの入り江の浜へ。第二の船団の二隻はミコノスの交易地の浜に、第三の船団の三隻は、夕闇を利して、デユロスの至近のミコノスの浜に着けます。この至近の浜はデユロスへ10スタジオンくらいの地点にあります。また、交易地の浜からもそんなに遠く離れてはいません。オキテスからの松明信号があり次第、わずかの時間(約10分)で駆けつけます』
『先ず船団を三つに分ける。第一は、統領の座乗船を改造交易船にして、これに舟艇をつける。あくまでも、どこかいずれの国の太守と言った風情で船旅をしていることにしていただきたい。第二はミコノスは交易地としてにぎわっているところである。交易を装った船団とする。改造交易船と軍船の二船で編成する。残った三船は、戦闘集団としての三船である。この三船は植民集団として船旅をしているように見せかける。このあたりの構想は、敵をあざむく策である。まあ~、苦肉の策といったところです』
彼はここでひと区切りして後を続けた。
『ここまで話した船団編成にともなう人員配置は、これから話します。第一の統領の座乗船のほうでは、船長がオキテス、副長はアミクス、舟艇にはギアスを乗り込ませます。第二の五番船はオロンテス、セレストスで変わりませんが、同行の四番船には六番船からぬけたアンテウス、アバス。第三の船団の二番船の船長はリュウクスとして、副長を誰かを推薦していただきたい。一番、三番船の船長、副長は変わりません。彼らは充分にその役務を遂行してくれると信じています。ついで停泊に関することであるが、第一の船団はデユロスの入り江の浜へ。第二の船団の二隻はミコノスの交易地の浜に、第三の船団の三隻は、夕闇を利して、デユロスの至近のミコノスの浜に着けます。この至近の浜はデユロスへ10スタジオンくらいの地点にあります。また、交易地の浜からもそんなに遠く離れてはいません。オキテスからの松明信号があり次第、わずかの時間(約10分)で駆けつけます』