『アエネイスミッション』[Aeneas Mission ]

建国の使命を抱くアエネイスのフアストミッションは自軍団自民族引き連れて炎上壊滅するトロイからの脱出である。

『トロイからの落人』  FUGITIVES FROM TROY   第7章  築砦  269

2014-05-09 06:44:05 | 使命は建国。見える未来、消える恐怖。
 スダヌスは、思うところがあって親切であった。皿の羊肉を手に取って串に刺す、塩を振りかけて焚き火にかざした。肉の焼ける臭いが鼻を突いてくる、五感を刺激した。スダヌスがガラガラ声にやさしさを込めて声ををかけた。
 『おう、姫子っ、まあ~、ちょっと腰を下ろせ。俺が座っている、お前が立っているでは、絵にならんだろうが。お~、焼けたぞ、うまいぞ、食べな』
 言われた女は、女は腰を下ろした。
 焼けた肉を手渡すスダヌスは、意趣を態度ににじませて女に手渡した。女は肉の串を手にする。焼けた肉を見つめ白い歯を見せ、野性を漂わせて肉に噛みついた。
 『うう~ん、旨いっ!この肉柔らか~い』
 スダヌスは手にしていた酒ツボを地面に置いた。女は、左手に酒杯、右手に焼いた肉の串、両手がふさがっている。女はスダヌスの左側に座っていた。
 スダヌスは今がチャンスと見た。スダヌスは、酒に酔った風を装って、左手を女の右足の太ももの上に置いた。辺りに目をやる、他人の目を気にしながら左手を女の股間に滑り込ませた。彼の手は気を込めて女の秘所をなぞった。
 女は控え目ながらおさえた声を口から洩らした。チョッピリ長めの一瞬である。指先にスキ心を込めて女の秘所をまさぐった。女は肉をほおばりながら、よがりの声をあげた。スダヌスは、惜しみながら手を引いた。
 『おいしかったわ、旨い肉だったわ。ねえ~、もう一串食べたい』
 『おう、旨かったか。そうか、よし!焼いてやる』
 スダヌスは女の注文に応えた。肉を串にさし、塩を振り、火にかざした。女は酒杯をスダヌスに返した。今度はスダヌスの両手がふさがった。女は体を乗り出して、右手をスダヌスの左足の太ももにおいて、スダヌスの前におかれた酒ツボを左手でとろうとした。女は他人の目を気にせず、右手を股間に滑り込ませて、おったっているスダヌスのぶっといいち物を握り、二度三度としごいた。彼は小さな声で『おう、気持ちいい』と呟いて、女の耳にささやいた。
 『気持ちいいことをしたいのう』
 女は首を縦に振り、スダヌスの顔を見つめた。
 『おう、肉が焼けたぜ』と言って、肉の串を女に渡した。女は旨そうに肉をほおばった。
 酒ツボを手にしている女は、スダヌスの酒杯に酒を注いだ。スダヌスは半分くらいを呑み、酒杯を女に手渡した。女は酒を呑みほした。女は小声で告げた。
 『私は、小用をたしに行く』
 女は、座から立ちあがり、暗がりの中へ身を消した。