アレテスは、セレストスの言葉にうなずいた。セレストスとクリテスの二人はイリオネスの前に立った。
『軍団長、只今、帰着しました。作図は三枚です。これです、受け取りください』
クリテスが三枚の木板に木炭で描いた図面をイリオネスに手渡した。
『おう、ご苦労であった。うまく描かれている。感心感心。これで明日の計画ができるというものだ。セレストス、一番でっかい建物はどれだ』
『それはこれです』
彼は、木板の一枚を手に取り、指で指し示した。
『おい、木炭をよこせ』
クリテスが、削り尖らせた木炭を差し出した。
『おう、お前ら木炭をこのように削って線引きをしているのか。やること、すること、なかなかじゃないか』
『軍団長、クリテスがアレテスに話さなければならないことがあります。クリテスをそちらにやりたいのですが、私はこのまま、報告を続けます』
『おう、判った。お前ら、ギアスの舟艇で帰ってきたのか』
『はい、キドニアの街なかで偶然に出会いました。私どもの幸運でした』
『そうか、よし、報告を聞く』
アレテスとクリテスの目が合った。
『おう、クリテス、話を聞く』
『アレテス隊長、これには深い理由があります。ことの成り行きを始めから話します』
『よし、聞く。順序良く話せよ』
クリテスは、話し始めた。
イリオネスの横にいたパリヌルスは、このことを耳にして三人のところへと来た。
『軍団長、只今、帰着しました。作図は三枚です。これです、受け取りください』
クリテスが三枚の木板に木炭で描いた図面をイリオネスに手渡した。
『おう、ご苦労であった。うまく描かれている。感心感心。これで明日の計画ができるというものだ。セレストス、一番でっかい建物はどれだ』
『それはこれです』
彼は、木板の一枚を手に取り、指で指し示した。
『おい、木炭をよこせ』
クリテスが、削り尖らせた木炭を差し出した。
『おう、お前ら木炭をこのように削って線引きをしているのか。やること、すること、なかなかじゃないか』
『軍団長、クリテスがアレテスに話さなければならないことがあります。クリテスをそちらにやりたいのですが、私はこのまま、報告を続けます』
『おう、判った。お前ら、ギアスの舟艇で帰ってきたのか』
『はい、キドニアの街なかで偶然に出会いました。私どもの幸運でした』
『そうか、よし、報告を聞く』
アレテスとクリテスの目が合った。
『おう、クリテス、話を聞く』
『アレテス隊長、これには深い理由があります。ことの成り行きを始めから話します』
『よし、聞く。順序良く話せよ』
クリテスは、話し始めた。
イリオネスの横にいたパリヌルスは、このことを耳にして三人のところへと来た。
