森では、雨が土に浸み込んでいき、草の匂いが浸み出してくるという、逆向きの動きが繰り返しています。
きりさめに かすむこだちや したばえの つちにすわるる しるきみずおと
霧雨に かすむ木立や 下生えの 土に吸はるゝ 著き水音
(霧雨に小立がかすんでいる森で、雨音に耳を澄ますと、下生えの底からは、土に吸い込まれる水の音が、際だって聞こえてきました)
なつのひの あおきくさより しみいずる いのちのにおい もりにこもろう
夏の日の 青き草より 浸み出づる 命の匂ひ 森に籠らふ
(夏の暑い大気の中で、草場からは、青々とした生命の匂いが浸み出してきて、森の中に籠もっています)
*******
ホームページ『日守麟伍ライブラリ』
きりさめに かすむこだちや したばえの つちにすわるる しるきみずおと
霧雨に かすむ木立や 下生えの 土に吸はるゝ 著き水音
(霧雨に小立がかすんでいる森で、雨音に耳を澄ますと、下生えの底からは、土に吸い込まれる水の音が、際だって聞こえてきました)
なつのひの あおきくさより しみいずる いのちのにおい もりにこもろう
夏の日の 青き草より 浸み出づる 命の匂ひ 森に籠らふ
(夏の暑い大気の中で、草場からは、青々とした生命の匂いが浸み出してきて、森の中に籠もっています)
*******
ホームページ『日守麟伍ライブラリ』