日守麟伍の和歌(うた)日記 Ringo Himori's Diary of Japanese Poetry

大和言葉の言霊の響きを求めて Quest for the sonancy of Japanese word

彼岸花1首、再録

2021年09月20日 | 日記
 森のあちこちに、彼岸花が群となり、あるいはポツンと咲いています。『古語短歌』(109ページ)『くりぷとむねじあ和歌集』(65ページ、112ページ)から再録します。

このときに さくやこのはな あかきふさの いまさぬひとの みしるしのごとく
このときに 咲くやこの花
赤き房の いまさぬ人の み印しるしのごとく

(秋の彼岸に咲く花の、赤い花房が、今はここにいない人々の、上に向って合掌した手のように、亡くなった人々の、美しく飾られたみ印のように、宙に浮かんで、しめやかに華やいでいます)

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『古語短歌――日本の頂点文化』
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『くりぷとむねじあ和歌集――言霊の森』
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