日守麟伍の和歌(うた)日記 Ringo Himori's Diary of Japanese Poetry

大和言葉の言霊の響きを求めて Quest for the sonancy of Japanese word

「神山の道」1首

2018年03月11日 | 日記
 古い都あたりのお社にお参りして、小高い裏山の頂にある奥宮まで、上りました。小雨が降ったり止んだりする中、ところどころぬかるんだ山道を歩きながら、小さな真新しい社殿にたどりつき、大前でしばらくお祈りしました。
 帰り道、にわかに霧がたち籠めてきて、降りていく私の体を包んで、まるでご眷属が送ってくださるかのように、濃淡になりながら、いっしょに下がってきました。

おくみやゆ おりきたるあを おくるがに きりたちこむる かむやまのみち
奥宮ゆ 降りきたる吾を 送るがに
霧たちこむる 神山の道


(裏山にある奥宮から、険しい参道を降りてくると、霧がたちこめてきて、まるで神が送ってくださるかのように、いっしょに下がってきました)


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日守麟伍ライブラリ
くりぷとむねじあ歌物語
http://book.geocities.jp/himringo/kuriuta.htm
くりぷとむねじあ和歌集
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古語短歌への誘い
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