経済産業省が室戸岬灯台を近代化遺産に選んだといことです。
明治23年(1889年)に設置されて、今年で110周年です。
鉄製の灯台としては、現存する灯台では国内で2番目に古くて、直径2.5メートルのレンズは国内最大ということですから、近代化遺産に選ばれて当然です。
ジオパーク認定に続いて新たな財産として室戸岬灯台が認定されたわけですが、認定されてよかったというだけではなくて、認定という“タイトル”をどういうふうに利用するかが大切だと思います。
室戸岬灯台では、灯台まつりも開催されているのですが、灯台の展望台から下に降りられるのは、灯台まつりの時くらいのものです。
一般的には、展望場から灯台を見るだけになるのですが、記念撮影をするには、展望場の柵が邪魔になります。
といっても、柵がなかったら危険です。
絵になる灯台だから何とか灯台の足元まで降りられるようにしてほしいものです。
灯台の足元に降りられないとしても、航路標識事務所跡地は、何もない状態なのに、そこに入ることはできません。
その場所からは俯瞰の絵の灯台が見られます。
ただ、灯台だけを撮影してもいいのですが、やはり、灯台をバックにして人物撮影をしてこそ、美しい灯台がよりいっそう映えるわけです。
いいものは、あるのですが、それを充分に利用できていないのが現状です。
灯台の写真もいろいろ撮っているのですが、だるま太陽フォトコンに応募する予定はありません。プリント料金がかかりすぎるので、あまり多くの作品は出品しません。
室戸岬灯台もジオパークの一つですが、美しいものをただ見て写真に撮るのではなくて、美しいものを背景にして、人物のポートレートを撮るのが、自分流の室戸ジオパークの最大の利用方法だと思っています。
ジオパークにしても、地元の方の関心はあまりないようで、先週の新村不動下のジオパークの現地説明会の時は、多くの人が海岸にいたので、事故でもあったのだろうかと、地元の方は思っていたようです。
実際に、この場所では冬場には釣り人が磯釣りをしていて、波が高くなって、沖合いの岩場からゴムボートで陸に戻れなくなって、保安庁のヘリコプターで救助されたことがありました。
ジオパークにしても、PR不足です。ジオパークは、言葉の響きがなんとなく楽しそうで、明るいイメージなので、ジオパークに来ると何かいいことがありそうだというイメージでPRすればいいのではないかと思います。
使い古された、イメージ戦略ですが、室戸ジオパークには何かいいことありそうだというイメージを定着させれば、子供から大人まで、室戸ジオパークに来てみようという気になります。
あまり学術的な説明に重点を置いてしまうと、地質に興味のない方は室戸ジオパークに訪れなくなります。
実際の室戸ジオパークがどうなのかは現地に足を運べば分かることなのですが、大切なのは、現地に足を運びたくなるような楽しいイメージを定着させることです。
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