そうなんだ。

外国語で知ったこと。

頑張って   英語

2011-11-22 13:00:00 | 語学
大学時代は、タイムが勝敗を決める競技スキー部に所属していました。
回転・大回転・滑降という種目に挑みます。
これ、フリースタイルではないので、空中での回転ではありません。

スキー用具のメーカーが主催するレーシングキャンプに参加したことがあります。
所属するオリンピック選手も参加して、指導してくれます。
当時の母校は、圧倒的に男子学生が多く、 それに伴い女子スキー部員も少数でした。
このレーシングキャンプには、部から女子は私一人の参加でしたので、他大学の
女子学生と相部屋になりました。

かつて美智子皇后が学ばれた、聖心女子大の御姉様たちとご一緒。

競技のスタートの際、応援の男子たちは太い声で 「おらっ、ぐぁんばぁ!」(頑張れの略)
と気合を入れます。 「そりゃぁ!」 だの 「うぇいっ!」 だの訳の分らぬ 
男子の “雄たけび” を真似てスタートしていた私にとって、 御姉様たちの掛け声は、
目からウロコでした。

「お頑張りあそばせ!」
「恐れ入ります!」

ふざけてないですよ。  真面目に・・・。

この話、部に持ちかえって、女子部員に話しました。
初等部から高等部までお嬢様学校にいた“さっちゃん”は、当時を振り返り
ご挨拶の話を披露してくれました。 
授業の始まり時の決まり事。 先生が 「皆さん、ごきげんよう。」
それに答えて生徒も、 「先生、ごきげんよう。」

「私たち、これでいいの?」 ということで、それ以降少ーし上品に
「がんばっ!」 「はいっ!」 に変わりました。

試合や試験に臨む人に向かって、掛ける英語の 「頑張って」は
「Good luck.」(グッドラック) です。
神を信仰する国では、“勝利” は “努力と神の思し召し” すなわち 
“努力と運” によるものと捉えられています。
「Try hard.」 や 「Do your best.」 という声掛けはしないそうです。

スキーのスタート時は、「Go! Go!」 や 「Come on!」
でしょうけど。


コメント
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