自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ホトケノザとビロードツリアブ

2020-03-24 | 昆虫と花

ホトケノザの花には,チョウのようなストロー型をした吻の持ち主がお似合いです。花が細く長めなので,しなやかに曲がるタイプがよいでしょう。

この花でビロードツリアブが吸蜜をしている姿を見て驚きました。この二つの組み合わせはいたって珍しいと思われます。

ビロードツリアブは直線的に伸びた吻の持ち主。花の底にどうやって吻先を届かすのでしょうか。ふしぎ! ふしぎでありながら,写真からは花のかたちに適応している様子が窺えます。お見事というほかありません。

 

奥を覗き込むような格好で,蜜を得ています。

 

結局わたしが見ている間,ホトケノザの花をいくつか回って行きました。

これらの写真は生態をとらえるうえで,貴重な材料を提供してくれています。


今冬のマンサク(23)

2020-03-24 | マンサク

一度取り上げたコバチです。なかなかおもしろい摂食風景が撮れたので再びアップします。頭を突っ込んでいます。

 

こういうときはできるだけ近づくのが常道。夢中になっているときは感づかれません。

 

頭を起こしました。まだまだこの花が気に入っている様子。

 

前のめりのこの格好,なかなかお目にかかれないでしょう。とても積極的な摂食姿勢です。

 

根気よく花を見ていると,ときにはこういう風景が観察できます。

 


春! 虫の目写真シリーズ(18) ~続 ハクモクレン~

2020-03-23 | 

ハクモクレンのその後です。

花は花弁を大きく広げ,満開です。一本の木でも,これだけ白い大型の花が揃えば見事! 青空に雲がある遠景はこの花にピッタリ。撮りながらうっとり。

 

電車がやって来ました。そのとき,ちょうど日が雲に隠れました。残念!

 

この後,花の姿を記憶にとどめようと数枚撮影。

 

日が花を照らしています。強く,強く。

 

それにしても見応えのある風景です。

 


ホシノヒトミと昆虫 ~ビロードツリアブ~

2020-03-23 | 昆虫と花

ホシノヒトミがまばらに生え,花がばらばらっと咲いている草地。そこで見かけたのがビロードツリアブ。

大きなからだなので花には迷惑そうに見えますが,じつはそうでもありません。ホバリングしながら吸蜜するので,脚先が花弁に触れていても花は平気。歓迎したい昆虫なのです。

ただからだがでっかいため,蜜が高エネルギー源であっても,かなりの花を巡らないと十分補給できません。「あっちも,そっちも,こっちも」。そうなると,ますますありがたい訪問者というわけです。

 

警戒心が大きいかといえば,大したことはありません。じっとしていると,足元にもやって来ます。そうすると,撮影がとてもやりやすくなります。

吻先が蜜腺に届いているのがよくわかります。

 

シャッター速度を高い目にしてフラッシュ撮影をしたら,翅をくっきり写せるのですが,普段はコンデジを使っているだけなので,写真の写りはこの程度。

ひととき,スイバの葉で休憩。吻には花粉がどっさり。

 

これから当分,ビロードツリアブとの付き合いが続くでしょう。

 


春! 虫の目写真シリーズ(17) ~ハクモクレン~

2020-03-22 | 

ハクモクレンとコブシの花は見間違うほど似ています。N公園にはコブシがたくさん植えられています。公園の片隅にあるこの木もてっきりコブシだと思い込んでいました。しかし,コブシの蕾はまだ膨らむには時間がかかりそうなのに,鉄道脇のこの木だけはもう蕾が膨らみかけています。

これまでコブシとして記事で取り上げていたのですが,どうやらハクモクレンのようなのです。花が開けばはっきりわかるので,確認しようと思います。とりあえず,これまでの記事内容を訂正し,ハクモクレンとして記事にしておきます。

真っ白な花弁がチラッと見えかけました。

 

真逆光下で撮りました。中には,開きたくてうずうずしているような花があります。

 

脇を電車が走り抜けました。

 

ハクモクレンの花が開くにつれ,この木はしあわせの白いハンカチで埋め尽くされたように変わっていくでしょう。晴れた日,側光下で撮りたいなあ。

下写真は,翌々日そのチャンスに恵まれ写した一コマです。

 


ムラサキシジミ,初見!

2020-03-22 | 昆虫

3月22日(日)。最高気温20.1℃。N公園にて。

公園の一角にハコベ群落があります。その群落で訪花昆虫の観察をしていたら,なんとムラサキシジミの成虫が! 今春初めての出合いです。公園ではあまり見かけないめずらしいチョウです。

翅の裏しか見えず,そうして裏側しか写せなかったのが残念。それもたった一枚! 

 

蜜に訪れていたのでしょうか。ムラサキシジミは成虫越冬なので,春をキャッチしてちゃんと出現したのです。

 


春! 虫の目写真シリーズ(16) ~早咲きザクラ⑥~

2020-03-21 | 

N公園の一角にて。

線路脇に早咲きのサクラが一本。すてきな風景なのでカメラを向けました。

 

遠景もしっかり入れてみました。

 

自動車のリアウインドウにサクラが映って,なんとなく車にたのしさが感じとれます。

 

電車が走って来ました。もちろん画像に残さないことには。

 

贅沢をいえば,空の青が部分的にでもくっきり見えていればなおよいのですが。

 


春! 虫の目写真シリーズ(15) ~早咲きザクラ⑤~

2020-03-20 | 昆虫と花

サクラの花を写していると,花の一つにハエがとまっていました。クロバエかイエバエか,いずれかでしょう。

花には花弁が二枚しか残っていないので,開花後日が経っているでしょう。そこにわざわざハエが訪れ,ペタペタ舐めている様子。虫の目レンズでとらえたところに価値あり,というところでしょうか。もっと近づきたかったのですが,接写もしておきたいのでカメラをコンデジに変えました。

 

今度はうんと近づいて接写。どうか逃げないでと祈る気持ちです。幸いこの一枚が撮れました。

 

ハエの口先は花弁の裏側に回りました。とても食いしん坊なのでしょう。

 

花と昆虫という視点はサクラでも気にかけておかなくちゃ。

 


春! 虫の目写真シリーズ(14) ~続 フキノトウ~

2020-03-19 | 

ここは市内にある山あいの村です。田が段々と続き,下の方に開けた風景が広がります。そんな田の土手。大きな土手なので,いかにも斜面といった雰囲気が伝わるでしょう。フキノトウが伸びかけました。

 

それぞれの写真に,道路を行く自動車を入れて撮りました。

 

できるだけ近寄り,トラックの姿もできるだけわかるようにして撮りました。

 

フキノトウは太陽の光を受けて大喜びしているのではないでしょうか。

 

山あいに春が訪れました。

 


ウラギンシジミ,初見

2020-03-19 | 昆虫

3月19日(木)。最高気温21.0℃。風が強いものの,陽気な一日でした。

庭で見かけたのが白い翅をちらちらさせて飛ぶチョウ。なにか確認したいと思っていたら,目の前の石に着地。ウラギンシジミのめすでした。大急ぎで腰に携行していたコンデジを出し,撮影開始。

 

間もなく舞い上がったので残念に思っていたら,また近くの切り石に着地。「ありがたい!」。

 

感づかれないように慎重に近寄りながら撮影。なんとかうまく行きました。

 

越冬態は成虫。この陽気に誘われて目覚めたのです。