自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ルリタテハ,孵化へ(続)

2016-04-27 | ルリタテハ

4月22日(金)。午後3時58分。中がずいぶん透き通って見えます。毛まで! 孵化間近です。 

 


4月23日(土)。午前5時59分。卵の頂部に穴が開きかけています。ちょうどこの時刻に起きて確かめたのが幸い。虫の知らせというか。その後,穴を大きくする作業が,休憩を入れながら続きました。作業はからだをゆっくり回しながらします。小さいからだなのによくわかるなあとふしぎかもしれませんが,口の動きでわかります。 

 


午前7時01分。頭が出かけました。しばらく休憩した後でしたから,「よし,出よう!」と決意をしたのでしょう。 複眼が確認できます。

 


午前7時02分。ぐうっと踏ん張るようにしてからだを乗り出しかけました。出た部分を覆う毛が立ちかけます。 

 

 
午前7時03分。着地寸前です。からだは,初々しいばかりの色合いで輝いています。

 


午前7時04分。からだが出終わると同時に,第一歩を踏み出します。これから,自分で生きていかなくてはなりません。 このときの体長は1.5mm。

 

 
午前7時05分。殻を振り返ってみる様子もなく,さっさと去って行きました。そうしてそのまま葉裏に移動。出始めてから出終わるまでの時間は5分ばかり。じつに滑らかな動き,というか。

 


しばらくしてみると,もう食痕ができていました。自立への第一歩が始まったのです。

その後,ミュージアム職員と観察を続け,程なくして元のサルトリイバラに戻してやりました。無事に成長するようにと祈りながら……。 

 


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