自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャコウアゲハ観察記(その274)

2013-09-20 | ジャコウアゲハ

『その266』で,ジャコウアゲハの小さな蛹について触れました。

蛹の成長は,その後順調に推移して,先頃無事に羽化しました。蛹が小型なので,その中に準備されている成体も当然小さいとみるのが順当でしょう。結果はそのとおりで,小振りの成虫が誕生したのでした。それはメスで,ごくふつうの姿でした。

時を同じくして,普通サイズの成虫が別に誕生しました。それで,横に並べて撮影したのが下写真です。しばらく辛抱してもらい,台に載せたあとラップで覆いをして撮りました。

見るからに,小型だとわかります。

遺伝的形質が多様に残されていけば,形態つまりからだの大きさにも違いが出てきて当たり前です。しかし小型が優性だとは思えません。なぜなら,今,この型が普通サイズにはなっていないからです。やはり,小さいというのは種族保存上問題があるのではないでしょうか。

この小型チョウは無事に舞い上がっていきました。きっと,多様な遺伝子を次の代に残すため,しっかり役割を果たすでしょう。

 


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