自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

アゲハの蛹化

2013-07-02 | アゲハ(ナミアゲハ)

サンショウの木にアゲハの終齢幼虫が一匹付いていました。枝のまま切りとって,水を入れたコップに挿しておくことにしました。

そのときから何回かあたらしいサンショウを入れて,観察を続けました。ついこの間,幼虫はその枝で前蛹になりました。

前蛹から蛹化までは24時間もかかりません。それで,だいたいの目安を付けて蛹化場面を記録写真に収めることにしました。今回は,このチャンスを逃したくないという気持ちが強くありました。木の枝のような自然物は,飼育箱のような人工物とちがって人の臭いがしません。自然のまま,です。わざとらしさがありません。それで,「これは何としてもきっちり記録しておきたい」と思ったのです。

午後6時15分。その頃まで,ほとんど目立った動きがなかったのですが,かすかに動きが見えかけました。

午後7時30分。 午後7時頃から規則正しい,筋肉の収縮・弛緩運動が始まりました。それにつれ,表皮に皺が目立ってきました。色はやや黄色みを帯びています。

午後8時17分。蛹のからだと,前蛹の表皮の間に隙間ができて,脱皮が始まる大きな動きが見えてきました。皮に皺ができてきました。 

 

午後8時35分。皮がどんどん後ろに送られるような感じで,皺が増えてきました。 

 

午後8時36分。頭部の背面が裂け,蛹のからだが見えかけました。皮の向こうには,蛹が透けて見えます。 

 

午後8時37分。皮が縦方向に裂けて,蛹がはっきり現れてきました。 

 

午後8時38分。蛹の肢,触覚が見えてきました。 

 

午後8時38分。皮が後ろ方向に送られ,蛹の腹部が見えてきました。 

 

午後8時39分。帯糸は上に移動。皮が尾端に達しました。さなぎは盛んに動きながら,それを落とそうとしました。 

 

午後8時40分。 皮が落ちていきました。

 

午後8時56分。 動きが収まり,無事を喜んでいるように見えます。

 

午後9時08分。 体節が引き締まりました。完全に蛹の基本形に移行。

 

この蛹化場面は,家族で見ながら撮影できました。それもまたよかったなあと思います。 

 


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