12月中旬。凍てつく寒さの中,新たにアゲハの幼虫を3個体,発見。
1個体はどうやら脱皮をしているようでした(下写真)。「ようでした」というのは,頭部がきれいな橙色をしていたので,そう思われたのです。その後,結局そのままの格好でいのちが絶えてしまいました。そのうちに体内の水分が減って,とても小さくなっていきました。厳しい寒さに耐えることができなかったのです。
他の2個体については,観察することを優先して室内に入れました。そのうちの一つは,4齢幼虫で,体長は2.5cmです。室内でもかなり気温が下がるために,動きはかなり鈍く見えます。それでも,葉を見ると食べた跡がいくつか残っています。
下写真は,たまたま食餌風景を見て撮ったものです。大顎が確認できます。
もう一つは,終齢幼虫です。とはいえ,寒さのせいかとても小型で,体長が2.8cm。体色は,頭部辺りがやや濃い緑で,他は薄い緑色を呈しています。それも寒さによるのでしょう。
幼虫2個体がいつ,どんな様子で蛹化するか,蛹化までいけるのか,見届けることにしましょう。