自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャコウアゲハ観察記(その266)

2013-09-05 | ジャコウアゲハ

『アゲハの庭園』では今,3化目の幼虫がどんどん蛹化しています。秋の気配が漂うのに合わせるかのようです。

観察していると,発見することは尽きません。新しいことを知ることは,どの年齢でもこころを躍らせるものだという気がしています。わたしなど,まったくの“子どもごころ”の塊りじゃないかと自覚しているほどで,些細な事実も見逃さないで驚いている始末です。あれにも驚き,これにもびっくり,なんて感じで過ごしています。

驚いたことの中から,蛹の大きさにもいろいろある,ということを記しておきましょう。ずっと以前に,成虫の大きさに著しい個体差が存在することを書きましたが,それの前蛹版です。

写真のように,はっきり体長が違っています。2,3mm程度違うようです。 

さて,これが何から来ているのかという点になると,わたしには断定できません。推測の域を超えないので,無責任な想像にしかなりません。想像でもそれが解釈として成り立ちうるかもしれないと思い,敢えて,解釈をしてみましょう。

解釈その1。摂取した栄養に開きがあるためではないか。これは当然考えられます。よく似た例に,カブトムシが挙げられます。異なった種類かと思われる程に,大きさが違ったものがあるのです。どうやら栄養に差があるようなのです。

解釈その2。脱皮回数が違うのではないか。 幼虫はふつう4回脱皮します。もしかすると,小さい方は1回少ない3回だったのかもしれません。つまり,なんらかの理由で4齢幼虫が大急ぎで蛹化する事態を迎えた可能性があります。

解釈その3。単なる個体差にすぎないのかも。どんな生きものも個体差があって当たり前です。小さめの幼虫は他にもありますから。その延長で考えれば,そんなにふしぎではないのかもしれません。

その後の様子は次のとおりです。まず,右の個体が蛹化。

次に左の個体が。やっぱり大きさにはっきりした違いが見られます。 

この分だと,成虫の大きさも違うはず。 いずれ報告しましょう。

 

 


最新の画像もっと見る