7月9日(火)。勤務施設の前庭でのこと。散水栓からほんの少し水が漏れ,付近の土に水がかかった状態になっていました。栓を閉めていると,そこにケラがいるのを発見。とても小さなケラでした。そんな小さなものを見るのは,わたしは初めて。
先日に続いて,今季,これで二度目の出合いです。ときどき,そして毎年のように出合うということから,ある程度は棲息していると思われます。頼りないほどに少ないでしょうけど。
個体をよく見ると,翅が付いていません。これは幼虫です。幼虫であっても,立派な姿をしています。
土を掘り進む最大の“道具”前脚など,大したものです。成虫に劣らず,堂々と突き進むようにできています。
拡大してみると,目は複眼構造になっていることがよくわかります。口器も触覚も,親譲り。幼虫は幼虫なりに,独り立ちしなくてはなりません。幼虫も成虫も環境にからだを適応させていき続けているのです。