8月23日(金)公園にてジャノメチョウを捕獲。体色はすんでいる環境に合わせてとても地味。それを持ち帰って顔写真を撮影しました。
撮影方法を簡単に書くと以下のとおりです。①ジャノメチョウをプラ容器に入れ,それをひっくり返して台に載せる。
②ジャノメチョウの動きが収まるまで待つ(このとき,容器から離れて台上にチョウが位置しないとダメ)。③動きが止まったら静かに容器を上げる(レンズの視野に入らない程度に。上げ過ぎると,チョウが飛んでしまう恐れがある)。
④台を動かして,チョウを撮る方向を変える。
この写真は深度合成によっているので,複数のコマを撮るのに一定時間がかかります。万一チョウがすこしでも動いたら失敗。チョウが動かないようにほんとうに慎重に撮影します。慎重であっても,チョウの都合で動くことがあります。したがって,相当辛抱強くやらなくてはなりません。標本を相手にするのとはまったく次元が異なるといってよいでしょう。
下写真は90枚の画像を合成しています。
両複眼が写り込む位置で撮りました。これは連写した170コマを合成しました。チョウは2分以上じっとしていたことになります。
これは真正面から撮ったもの。頭部をくっきり出したくて,他をぼかしています。83コマの合成です。トリミングなしです。複眼表面に毛が生えていないところが観察ポイントです。
このようにして顔写真を撮ることはわたしの撮影テーマのひとつです。