ネジバナの季節が過ぎて行きます。目立たないごく小さな花の集合体が,可憐なすがたで目をたのしませてくれました。右回り,左回り,ストレート,いずれの巻き方になっているか見てみるのはたのしいこと。なお,ストレートは左右どちらにも巻いていないものを指します。
花弁を持つ虫媒花なので,昆虫が訪れるのは当たり前。ハナバエやヤドリバエのなかま,シジミチョウたちがよくやって来ます。それを待ち伏せているのがクモ。油断も隙もないとはこのことで,安心しきっていると昆虫はとんでもない目に遭います。
そのクモも巧妙で,ネジバナに溶け込んだいで立ちをしています。これも環境適応。目立つ色では,警戒されますから。そんなクモの一つがアズチグモ。
わぁーっと脚を開いて待ち伏せ。
ほんとに小さなクモなのに,こんなふうに巧妙にデザインされているふしぎを感じます。