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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ネジバナで待ち伏せるアズチグモ

2020-07-04 | 生物

ネジバナの季節が過ぎて行きます。目立たないごく小さな花の集合体が,可憐なすがたで目をたのしませてくれました。右回り,左回り,ストレート,いずれの巻き方になっているか見てみるのはたのしいこと。なお,ストレートは左右どちらにも巻いていないものを指します。

花弁を持つ虫媒花なので,昆虫が訪れるのは当たり前。ハナバエやヤドリバエのなかま,シジミチョウたちがよくやって来ます。それを待ち伏せているのがクモ。油断も隙もないとはこのことで,安心しきっていると昆虫はとんでもない目に遭います。

 

そのクモも巧妙で,ネジバナに溶け込んだいで立ちをしています。これも環境適応。目立つ色では,警戒されますから。そんなクモの一つがアズチグモ。

 

わぁーっと脚を開いて待ち伏せ。

 

ほんとに小さなクモなのに,こんなふうに巧妙にデザインされているふしぎを感じます。

 


ヒメウラナミジャノメ,再び採卵から(6)

2020-07-04 | 昆虫

翌朝のこと。植木鉢を見ると,一匹のアリがなにやら懸命に動いている様子。目を凝らすと,口になにかくわえています。というより,大顎でぐさっと噛んでいるようです。微かに見える被害者の口元から,それはヒメウラナミジャノメの幼虫と判明。

 

ネットから落ちたのか,土の上にあった卵から孵ったのか,どちらかでしょう。それがアリに見つかって襲われているのです。

 

自然界では,これと似た話はわんさとあるでしょう。アリはそれこそ食糧を漁るように探し続けているのです。アリ以外にも食べ物を探し回る生きものはどっさり。

感傷的になってもしかたありません。なるがままです。