前栽のサザンカの花で。ホソヒラタアブのオスがいました。ヒラタアブも含め,ハエの仲間には寒さにめっぽう強い種がいくつかいます。ホソヒラタアブはその典型です・1
比較的穏やかなお正月で,ヒラタアブにとっても暮らしよいのでしょう。
撮影の醍醐味は接写にあり,です。
すこしでも被写体が動いたらダメなので,注意力はかなり要ります。肩がこるほどに!
今年の撮り初め事始めはわが家の庭からです。身近な自然をずうっと撮り続けようと思っています。
前栽のサザンカの花で。ホソヒラタアブのオスがいました。ヒラタアブも含め,ハエの仲間には寒さにめっぽう強い種がいくつかいます。ホソヒラタアブはその典型です・1
比較的穏やかなお正月で,ヒラタアブにとっても暮らしよいのでしょう。
撮影の醍醐味は接写にあり,です。
すこしでも被写体が動いたらダメなので,注意力はかなり要ります。肩がこるほどに!
今年の撮り初め事始めはわが家の庭からです。身近な自然をずうっと撮り続けようと思っています。
キクの花にいるホソヒラタアブのなかまを撮りました。メスです。体温が上がると,動きが微妙に現れ始め,突然大きく動き出したり。こういうときは深度の深さなど気にしておれません。
頭が回転します。
定位置に戻ったかと思えば。
180度回転。
また元に位置に戻ったかと思うと,触覚をきれいにし出しました。
ヒラタアブは,とにかくきれい好きです。
タンポポの花にいたのがこのクロヒラタアブ。複眼の毛がとりわけ特徴的なシンボルです。
全身が撮れるときはしっかり撮っておきます。
寒いので夜間はほとんど動きません。
観察用容器に入れたら,蓋に取りついたままじっとしていました。
とはいえ,そのうちに動き出すかもしれません。動き出したら微妙は動きが撮影を台無しにします。そんなわけで大急ぎで撮ることになります。
皆様,新年あけましておめでとうございます。本年もどうかよろしくお願い申し上げます。
キクの花にいたホソヒラタアブを捕獲。これはメスです。それを昆虫観察容器に入れました。
翌朝,見ると蓋にとまってじっとしていました。そこで撮影開始です。赤いのは蓋の色です。正面から全身を撮りました。
横方向からです。複眼には埃や花粉がまったく付着していません。きれいです。
反対側からです。
真正面からできるだけ近づいてみました。
もう一匹。
直後動きかけたので,撮影はここまで。撮影のチャンスは限られているので,素早くしなくてはなりません。それぞれが幸運の一枚です。
キクは秋の代表的な花です。キクにはアブラムシが付き物。アブラムシが大好きな植物なのです。我が家のキクにも例年アブラムシが大発生します。しかし,ほとんどそのまま放置。その理由は簡単で,結構花が咲くし,そのままにしておくと昆虫の生きざまが見えて来もします。
キクで見たクロヒラタアブの幼虫については,すでにこれまで記事にして来ました。
クロヒラタアブの幼虫は大食漢。もりもり食べます。自分の頭部をブルンブルンと振り回しながら獲物の体液を吸います。とても獰猛に見えます。
体液が滲み出ることがあります。小さな風景ながら迫力十分。
獲物のアブラムシはたくさん。
幼虫の囲蛹もあります。
これからヒラタアブが訪れて盛んに産卵します。どんな場面が観察できるか,たのしみです。
ウォーキング道でヒメヒラタアブを見かけました。体形からメスとわかります。ただ,ヒメヒラタアブには複数の種類がありますが,そのうちのいずれなのかはわかりません。それで記事タイトルをヒメヒラタアブとしておきます。
メヒシバの穂に執着しているようなので,追ってみました。アブラムシでもいるのでしょうか。
ときには穂から飛び立ち,また近くの穂に降りました。
また移動。産卵したいのかなと思ったのですが,産卵には至りませんでした。
顔写真を撮りたくて,チャンスを待ちました。
そのチャンスがやって来ました。顔写真は,その個体が自然の中でくらしているときに撮るのがいちばんです。たいていは接写レンズで迫るので警戒されます。このときは運よく願いどおりの画像が得られました。
余分なところをカットしてトリミング。
さらに,顔と脚だけを残してトリミング。
久しぶりに顔写真を撮ったなあという気持ちになりました。
畑のナスは生きものたちの天国です。農薬を散布しないので,やたらといろんな昆虫たちがやって来ます。居ついたらどんどん増えます。
ホソヒラタアブがどうやら産卵しそうな動きを見せていたので,そっと追ってみました。すると葉裏に回りました。そっと見ると,やっぱり産卵行動に入っていました。
飛び去った後,見ると卵が一粒。そこはアブラムシだらけ。アブラムシがいることを確認して産卵するのですから,その探知能力は大したもの。
続いて近くの葉に移動。そこでも産卵。
後で確認したら,ここにも卵が。
「おやおや」と思ったら,これはチャンスなのかも。この日,この場面を見逃さないでよかったー!
フタスジヒラタアブに付き合ってもらったついでに,超近接撮影を試みました。
レンズを替えて撮影環境を微調整。割合これがたいへんなのです。レンズのほんのわずかな振れが構図に微妙な影響をもたらします。
ヒラタアブの触覚はこの種ならではの共通したかたちをしています。
レンズで見える微細なレベルでも,こんなに込み入っています。「ほっ,ほーっ!」だらけです。
個眼の並び方の凄さはなんともいいようがありません。
そこから生えている毛が複眼を保護しています。
生きて行動するうえで視覚器官はもっともたいせつなものです。それを守る無数の毛,それでも付着する埃を見ると,脚で複眼をしきりにきれいにするしぐさが思い浮かんできます。つねに清潔にしておかなくては視覚機能が十分にはたらかないのでしょう。
サザンカの花に来ていたフタスジヒラタアブを捕獲。もちろん,この昆虫の顔写真を撮るのがねらいです。
機敏に動くので撮影はたいへん。
毛で覆われたからだには,いつものことながら驚きます。複眼の毛は前面に生えているのですが,こちら向きになったものは当然のことながら写りません。針を先方向から見るのと同じ格好になりますから。
毛で覆われたからだをさらによく見るために,背景を黒色に替えました。
さらに近づいて。
反対方向から両複眼を見ました。複眼の縁の毛がくっきり。それにしても埃がすぐに付着します。
中央上部に単眼が三つ見えています。正面からの顔は欠かせません。この昆虫ならではの証明写真です。
ここまで撮らせてもらえたことに,ただただ感謝。
結局,フタスジヒラタアブを捕獲。とりあえず容器に入れて撮ることにしました。
蓋にとまったので,そっと蓋を外して裏返し,そうしてから撮りました。パッと飛んでは困ります。大急ぎで撮りました。複眼の表面の様子がわかります。斜め前方から見た写真は奥行きが感じられていいですね。
斜め前から。
ちょっと動きました。これはたいへん!
真正面から撮りました。ここまではなんとか。
またちょっと動きました。逃げないように容器を上に被せるようにして撮ります。
やれやれ,です。