紋様の濃さ・明瞭度から孵化がほんとうに近いことがわかります。その瞬間を見逃したらたいへん。
二つの卵は同じときに産み付けられたのかもしれません。
目を凝らしていると,卵がどんどん見つかりかけます。ふしぎな感じです。今の時期は真新しい新芽に産み付けられています。
観察者にとっては,昼間に孵化すると理想的なのですが。さて。
紋様の濃さ・明瞭度から孵化がほんとうに近いことがわかります。その瞬間を見逃したらたいへん。
二つの卵は同じときに産み付けられたのかもしれません。
目を凝らしていると,卵がどんどん見つかりかけます。ふしぎな感じです。今の時期は真新しい新芽に産み付けられています。
観察者にとっては,昼間に孵化すると理想的なのですが。さて。
発見後四日目。なんと孵化済み! 油断していました。殻は生まれたばかりの初齢幼虫が食べ尽くしていました。
あとは新たに発見した卵に期待をつなぐほかありません。それもまた,孵化近しといったところ。
もう一個はなぜか孵化に至りませんでした。左側に見える黒っぽい卵です。
近寄って撮りました。なにか異変が起こっているようです。
ところで,上写真を撮影した同じ日,またまた新たに卵を発見。その場所は落下した卵が付いていた枯れ枝のすぐ脇。そこに若葉が生えて来ていて,そこに産み付けられていたのです。ほんとうにふしぎな話です。
しかも,紋様から見て孵化が近づいている様子。
発見日翌日。枯れ枝の卵が行方不明に。自然落下したようです。若葉の方は縞模様が現れています。
じつに懐かしい模様です。こうなったら孵化は近いでしょう。
発見後三日目。模様が一層くっきり。
真上から見た様子です。順調な変化です。
上写真を撮影中,別の枝でクロアゲハの卵を発見。
新しい卵もあります。
スダチの葉でクロアゲハの卵を2粒発見。久しぶりです。
一つは若葉で。
表面はざらついていて,いかにもクロアゲハの卵らしい感じ。産付されてそんなに日は経っていない様子。
二つ目は,一つ目のごく近くの枝。それも枯れた枝です。
同じときに産み付けられたのでしょう。
孵化までを追っていきましょう。
5月14日(月)。やはり孵化しました。産付から数えて12日目。経過日数もちょうど12日。
順調な卵2つのうち,1つはすっかり見逃してしまいました。惜しいことをしました。こうなってはあとの1つに賭けるほかありません。なのに,この日はあいにくの会議。それで特性のミニ容器に葉ごと入れて会場へ向かいました。
会議室のある建物の前に広場で。自動車から降りて歩いていたら,頭上をアサギマダラが一頭飛んで行きました。すごい!
予想したとおり会議中に孵化が始まりました。こういうタイミングはぜったいに逃したくありません。それで画像を記録。こういうときはコンデジはとても重宝です。
以下,その記録をアップします。
殻に穴が開き始めました。
穴が開くと,幼虫はスルスルと出始めました。まず頭が出て。
そして,どんどん出て来て。
脚が全部着地して。
出終わりました。無事に誕生したのです。
いのちは美しい! こういう場面を見ると,いつもそう思います。会議を軽んじたわけではありませんので,その点はご理解ください。
5月14日(月)。観察を続けているクロアゲハの卵は3個。うち1個はどうも変化がおかしいのです。
目が離せないと思っていた卵が変! 中が黒っぽいまま。
ほかの2個はいたって順調に育っています。
そのうちの1個。頭部ができています。空気層も泡のようになって見えます。
横から見ると,からだの毛もはっきり。
もう一つの卵です。
同じようにまったくトラブルはなし。空気層の大きさは孵化が近いことを教えてくれています。
たぶん本日孵化するでしょう。
5月12日(土)。すこしずつ,ほんのすこしずつの変化です。紋様が微妙に変わって来ました。
この卵も同様です。
一歩先に成長が進む卵では,間もなく生まれる幼虫のからだがかたちづくられているようです。確かな変化です。
5月13日(日)。早朝。前日とのちがいはあまりなさそうですが,孵化が近いことが窺えます。
頂部の黒っぽい部分は頭部なのでしょう。
一日も経てば激変するでしょう。気にしておかなくてはなりません。
5月8日(火)。産付六日目。早朝に撮った写真です。それぞれに斑模様が現れています。順調な変化です。
一つの卵の色はとても薄いです。同一時間に産み付けられたのですが,一歩先に孵化に向かっているようです。
5月11日(金)。産付九日目。変化はじつにゆっくりとしています。近頃の,温度差の激しい環境が影響しているのでしょう。
それでも間もなく影が現れるでしょう。
5月3日(木)。アゲハの庭園にて。
草引き作業をしていると,クロアゲハがレモンに飛来。あれよ,あれよという間に産卵開始。カメラを準備することの忙しさ! 好機なのに接写は叶わず。遠くから撮るよりしかたありませんでしたが,それもダメ。念のために一枚だけアップしておきます。
ふしぎなことに,舞い上がった後,また戻って来て産卵。結局産付卵は4個となりました。
下写真はそのうち2個のものです。古い葉に。
新芽に。
庭に柑橘類の木を植えておくのは,こうした姿を観察したい者にとっては最良の策です。孵化がたのしみです。
8月29日(火)。午前9時。仕事は休み。別の卵を観察するチャンスです。産付後,91時間が経過。
いよいよ誕生です。わずかに穴が開いているのを発見。
ぐいぐいと食べます。穴が大きくなっていきます。
大顎が出かけました。
程々に穴を開けると,幼虫は頭をぐうっと突き出して出ようとします。
出ると,突起が起き始めました。
穴から出るにつれ,からだが膨らんでいるように見えます。「こんなに大きなからだが殻にはいっているたのか!」と思えてくる大きさなのです。
出終わると,ほんのしばらく静止。
向き直って殻に取り付き,食べ始めました。卵の直径が1mmであることを勘案すると,「この小さなからだのこのりっぱなしくみ! 」と驚き入ります。