葉月のブログ

命題:ウイルスの糖鎖はヒトの糖鎖と同一なので病因とはならない

2つのSARSの前には、大きなデモがあった

2020-07-20 | 新型コロナ
2003年SARS発症の直前、イラク戦争に反対する大きなデモが欧州で行われていた




2019年SARS発症の直前にも、香港で民主化デモが行われていた






ちょっと地図を比べてみました

2020-07-20 | 新型コロナ
2003年SARSの香港の症例の中に、オウム病クラミジア陽性だった患者がいたので、イングランドの新型コロナ死亡者マップと、英国のパラキート蔓延マップをを比べてみました。

5月上旬に公表された新型コロナ死亡者マップ(イングランドのみ)



パラキート蔓延マップ 2019年12月タイムズ紙より

パラキート


香港同定論文 その3

2020-07-19 | 2003年SARS
Lancet 2003;361:1319–25 

オンライン掲載2003年4月17日
オンライン掲載2003年4月8日

同じ論文ですが、オンライン掲載日が、PMCのサイトとPDFファイルの中身で異なっていました。


方法

他の感染症を除外する部分ですが、

「RT-PCR for influenza A and human metapneumovirus was done directly on the clinical samples.」

インフルエンザAとメタニューモウイルスのRT-PCRは、臨床サンプルを直接使用して行ったとなっています。

カナダの論文では、メタニューモウイルスは、臨床呼吸器サンプルから直接RT-PCRをしたときは未検出でしたが、培養したサンプルで陽性となっていました。

香港では残念ながら、培養したサンプルのPCRでメタニューモウイルスの検出は行っていません。


ヒトメタニューモウイルス
これ全部、ウイルスなの?

カナダ症例論文 カナダの最初の10人の症例報告

2020-07-18 | 2003年SARS
オンライン掲載 2003年3月31日

(Manamiさんの日本語訳 https://manaminiigata.blog.fc2.com/blog-entry-617.html
香港の患者1(広東省医師)が2月21日に香港のメトロポールホテルにチェックインして1日だけ滞在しましたが、そのホテルの同じ階に、カナダの患者1と患者6は2月21日まで滞在したとあり、下の図から「Stayed in Hotel A」が22日にかかっていないところをみると、21日にチェックアウトしたのではないかと思われます。

ホテルのチェックアウトはだいたい10時までで、チェックインがだいたい2時以降が多いと思うので、香港の患者1とカナダの患者1が接触していない可能性の方が大きいのではないでしょうか。

SARSの潜伏期間は、香港の症例からは、暴露後2日が一番多く、そうすると、カナダの患者1が暴露した日は2月23日の可能性が高くなります。


カナダで死亡した患者1、2、8は、3人とも糖尿病の持病がありました。
香港に同行した患者6は、高齢ですが、入院したのが3月14日となっており、SARSが感染病なのかも怪しくなります。

この論文でも、カナダの患者は、8人がプロバブル(高可能性例)で、2人がサスペクト(疑い例)です。

患者1は、WHOの判定基準の略すべてを満たしているのに、解剖と微生物検査では他の病因を完璧に除外するには至っていません。

この10人のケースについて、原因菌の同定を試みています。

「RNAを抽出し、インフルエンザウイルスAおよびB、RSウイルス、パラインフルエンザウイルス亜型1、2、3、4、ヒトメタニューモウイルス、フィロウイルス(エボラウイルスとマールブルグウイルス)、アレナウイルス、麻疹ウイルス、ムンプスウイルス、ハンタウイルス、およびクリミア・コンゴ出血熱ウイルスを含む様々なRNAウイルスに特異的な標的に対するRT-PCR を実施したところ、陰性の結果が得られた。」

ヒトメタニューモウイルスは、10人の患者のうち9人から採取した呼吸器および血液検体のRT-PCRでは陰性でした。

「10名の患者のうち9名から採取した全ての呼吸器検体について、更なるウイルス学的研究を完了した。これらには、ウイルス培養(これには、細胞培養、産卵鶏の卵への接種、授乳マウスの脳内接種が含まれる)、患者10の回復期に採取した血清を用いた鼻咽頭スワブおよび気管支肺胞液の免疫電子顕微鏡検査、RNAウイルスのポリメラーゼ遺伝子の保存された部分に対するRT-PCR、パラミクソウイルスおよびブニヤウイルスに対する遺伝子特異的変性プライマーを用いたnested RT-PCRが含まれた。これらの検査の結果は、2つの例外を除いてすべて陰性であった。ヒトメタニューモウイルスを、以下のプライマーペア:5'CTTTGGACTTAATGACAGATG 3'と5'GTCTTCCTGTGCTGCTGCTGCTGCTTAACTTG 3'を用いて、 SARSの9人の患者のうち5人から気管支肺胞洗浄液と鼻咽頭スワブから、またトロントの患者の1人(患者3)の無症候性接触からの鼻咽頭スワブからnested RT‐PCRにより増幅した。4 これらの肯定的な結果を確認するために、アンプリコンをシーケンスし、ユニークであることを確認し、実験室での相互汚染の可能性を排除した。」

ところが、臨床検体を培養した後に、RT-PCRをすると、ヒトメタニューモウイルスが検出されたと報告しています。

「さらに、SARS患者9人中5人の呼吸器検体を接種したVero細胞培養から新しいコロナウイルスが分離され、そのうち4人の検体からメタニューモウイルスも同定された。そのうち4人の検体からメタニューモウイルスも同定された。Vero細胞培養に対する細胞変性効果は培養6日目に認められた。香港およびアトランタのCenters for Disease Control and Prevention (CDC) の研究者との共同研究に基づき、彼らは世界の他の地域のSARS患者から新しいコロナウイルスを分離したと報告し、5'CAGAGCCATGCCTACAATG 3'および5'AATGTTTTACGCAGGGTAAGCG 3'のプライマーを使用してコロナウイルスのポリメラーゼ遺伝子の保存領域を標的にしたRT-PCRが完了した。CDCにより報告されたものと同一の新規コロナウイルスを、全5培養物から増幅した。さらに、同じプライマー+5'TGTTAAACCAGGTGGGAAC 3'および5'CCTGTTGTGTAGATTGCG 3'を用いたnested RT-PCRは、試験した9人の患者のうち3人から、気管支肺胞洗浄液から直接コロナウイルスを増幅し、その全員が上記のように細胞培養から分離されたコロナウイルスも有していた。 」

コロナウイルスの同定に使用したプライマーが香港とCDCの共同研究でみつけたものである。

「Vero細胞培養に対する細胞変性効果は培養6日目に認められた。」

SARSコロナウイルスも、Vero細胞で培養したものから同定しています。

「別の検査室では、検査した患者6人中3人の気管支肺胞洗浄液から直接増幅することにより、コロナウイルスも独立して同定された。」

別の検査室では、となっていますが、臨床サンプルから直接検出されたことも報告しています。

「ヒトメタニューモウイルスの役割の証拠には、SARSのカナダ人患者9人のうち5人の呼吸器検体からの増幅と1つの無症候性接触、および他のカナダ人以外のSARS患者の呼吸器検体からのメタニューモウイルスの同定(Tam J、微生物学部、香港中華大学:パーソナルコミュニケーション)。さらに、無症候性疾患から重篤な肺炎および死亡までの臨床所見の範囲は、ヒトのメタニューモウイルス感染症に記載されているものと同様です。」

「カナダのSARS患者で説明されている病気は、低酸素血症に関連しない熱性呼吸器疾患から、挿管と機械的換気を必要とし、死に至る重大な呼吸機能障害を伴う重症肺炎までの範囲でした。」

「高齢化と潜在的な内科疾患の存在は、ヒトメタニューモウイルスやコロナウイルスを含む他の呼吸器ウイルスに感染した患者のより重篤な疾患に関連すると報告されており、SARSのより重篤な疾患の危険因子である可能性があります。」

「たとえば、Greensill et al.14は、重度の呼吸器合胞体ウイルス細気管支炎を患っており、他に重篤な疾患の危険因子がない10人の乳児を調査し、9人(90%)がヒトメタニューモウイルスと重感染していることを発見しました。同様に、SARSでは、ヒトメタニューモウイルスまたは別の病原体が共病原体の役割を果たし、新規コロナウイルスまたは別の未同定の病原体に続発する疾患の根本的な重症度を高める可能性があります。」

この論文がSARSの症例を記述しているのかは、甚だ怪しいと言わざるを得ません。

香港症例論文 香港の最初の症例報告 10人

2020-07-18 | 2003年SARS
オンライン掲載日2003年3月31日
香港のメトロポールホテルに滞在した広東省医師を含むクラスタ―10人の症例報告

「この報告で、公知の肺炎原因病原体を特定できず、潜伏期間の短さなどから、ウイルス感染を疑うことになった」

まず、この論文で確認した病原体を調べてみます。

方法
微生物学的評価
呼吸器分泌物(すべての患者の唾液と、患者1、2、3の気管吸引液と気管支洗浄液)を、従来の細菌、レジオネラニューモフィラ、マイコバクテリアに関して分析。 グラム染色およびオーラミン-ローダミン染色した塗抹標本を、細菌や抗酸菌の形態型について観察。シングルまたはペアの血清サンプルを、肺炎マイコプラズマ、肺炎クラミジア、オウム病クラミジア。レジオネラ・ニューモフィラや肺炎球菌の尿中抗原検査(Binax Nowテストキット、Binax)を行った実行しました。 市販の試薬を用いて、鼻咽頭吸引液(および患者1の気管支肺胞洗浄液)の抗原を検出するために免疫蛍光法を行った。

結果
微生物学的評価
喀痰培養では、常在種のみが得られた(表2)。 すべての呼吸器分泌物の抗酸染色は、すべての患者で陰性であった。 鼻咽頭吸引液のインフルエンザウイルスA,B、パラインフルエンザウイルス1、2、3、RSウイルス、アデノウイルスの迅速抗原検査は陰性であった検出のための検査は陰性でした。 肺炎クラミジア、オウム病クラミジア、肺炎マイコプラズマに対する抗体価は、すべての患者で7日から10日の間有意に上昇しなかった。レジオネラ・ニューモフィラや肺炎球菌の尿中抗原はすべてのケースで陰性であった。 現時点では、SARSの微生物学的起源は不明であった。

表2

表2をみると、患者6,9,10で肺炎クラミジアが、患者8でオウム病クラミジアが陽性となっていますが、検査期間に上昇しなかったので、これらは有意な結果ではないとされています。

中国の医師らが、広東省で流行している肺炎はクラミジア肺炎だとWHOに報告したことと、2006年の論文でSARSにクラミジアが30%同時感染していたという報告があるので、SARSの患者にクラミジア肺炎が紛れ込んでいた可能性は残ります。

また、同じ日にオンライン掲載されたカナダの論文で報告されている、ヒトメタニューモについては、この香港の症例報告では調査されていません。



香港チームのウイルス同定論文 その2

2020-07-18 | 2003年SARS
Lancet 2003;361:1319–25. オンライン掲載2003年4月8日

2003年SARSの香港チームの論文で、「診察時の症状でほとんどの患者が発熱か息切れがあった」となっていますが、表1をみると、発熱は100%ですが、息切れは20%です。「または」なので嘘ではありませんが、わざわざ言及するには「20%」は少ないと思われます。

The presenting complaint in most patients was feverishness or shortness of breath.  (table 1 ). 


All had radiological evidence of consolidation at the time of admission involving one zone in 36, two zones in 13, and three zones in one. 

As expected in atypical pneumonia, both respiratory symptoms and positive auscultatory findings were disproportionally mild compared with the chest radiographic findings.

また、症状が軽症なのに比較して、肺のX線像が重症だとかいてありますが、データがまったく示されていません。

患者のほとんどすべてに見つかったとされる抗体がIgGなのかIgMなのかの言及もなく、蛍光抗体法の写真も載せていません。

香港チームのウイルス同定論文

2020-07-18 | 2003年SARS

Viruses were isolated on fetal rhesus kidney cells from the lung biopsy and nasopharyngeal aspirate, respectively, of these two patients. The initial cytopathic effect noted was the appearance of rounded refractile cells appearing 2–4 days after inoculation. The cytopathic effect did not progress in the initial culture tubes but on subsequent passage, and appeared in 24 h.

これら2人の患者の肺生検および鼻咽頭吸引液から、それぞれ胎児のアカゲザル腎細胞上でウイルスを分離した。最初に観察された細胞変性効果は、接種後2~4日でみられた丸い屈折性細胞の出現であった。細胞変性効果は最初の培養管では進行せず、次の継代で進行し、 24時間で出現した。 

この最後の文の意味はどういうことでしょうか。

最初の培養管では、細胞変性効果がみられなかった。
これは、臨床サンプルをおそらく遠心分離で分離して、胎児アカゲザル腎臓細胞に添加したもので細胞変性効果を観察して、何も起きなかったということでしょうか。

継代したものということは、最初の培養管の上澄みを、新しい胎児アカゲザル腎臓細胞に添加して、24時間後に細胞変性効果が見られたとうことでいいでしょうか。

SARS-Cov-2では、CDCの単離論文では、臨床サンプルで細胞変性効果がみられています(Vero細胞)。そして、他の研究室では、継代するとプラークの大きさが変わったり、変異が起きたりすることが報告されているのですが、SARSでも継代で何か変わったと考えられますか。

2003年のSARSの時、香港の健康部局長はマーガレット・チャンだった

2020-07-17 | 2003年SARS
(WHOの緊急情報の日本語訳は、上記アドレスの最後の番号48を適宜変更すればアクセスできます、例えば年表は http://idsc.nih.go.jp/disease/sars/update95.html

WHOによる重症急性呼吸器症候群(SARS)
多国同時集団発生の報告
                (5月6日、更新第48報) 
        
      
香港:SARS制圧に向けた賞賛すべき前進、中国の状況

 WHOスタッフは、香港におけるSARSの状況を協議するため、本日早く、香港政府とテレビ電話会議を行った。香港からは健康・福祉・食品担当秘書のENG-kiong Yeoh博士、健康部局長のMargaret Chan博士、健康・福祉・食品部局の研究部門の長のLo Su Vui博士が参加。また、David Heymann博士を含むWHOスタッフと、ウイルス学、疫学、臨床医学の専門家が参加した。



マーガレット・チャンのウィキペディアから

カナダのオンタリオ州立ウェスタンオンタリオ大学にて1973年に文学士、1977年に医学学士号を取得。シンガポール国立大学において公共衛生修士号も取得している。1978年に医師(婦人と小児健康科)として香港政府に勤務。1989年11月に衛生署助理署長(署長補佐)、1992年4月に同副署長、1994年6月に署長へ昇進した。1997年の鳥インフルエンザ発生では中国本土からの鶏の輸入禁止とともに、香港域内の鶏の全量処分を行った。2003年のSARS大流行の際にも対策の指揮をとった。2003年8月に退職し、WHO事務局へ転任し、伝染病対策などを担当している。
2006年7月25日、SARS対策の功績により中華人民共和国政府からWHO事務局長選挙において候補として推挙され、同11月8日当選。2007年1月4日に第7代事務局長に就任した。 

葉月:CCPとDSのどっちなの?
中国で新型インフルエンザどうだった?
中国と米国でサーバリックスの被害がないのは何故?
GSK追い出したよね。

2003年SARSでの同時感染症、肺炎クラミジア30%

2020-07-17 | 2003年SARS
北海道の2020年1月の新型コロナ陽性患者でも肺炎クラミジアが陽性だった

2003年のSARSでも当初中国の医師たちの中にはクラミジア肺炎だと報告している人がいたが、後にSARSの診断を遅らせたと非難されている。

一方、2006年の論文で、2003年のSARSでも他の感染症の同時感染が多数報告されており、検査法によっては見逃してしまうケースがあると報告している。

結論
SARSが確定されている患者における非典型的な細菌の同時感染率は、診断アッセイに依存している。最近または急性感染の血清学的エビデンスは、肺炎クラミジアで30%、肺炎マイコプラズマで9%であり、既に報告されている肺炎同時感染と類似している。しかしながら、PCR法では、血清陽性の患者から採取した気道サンプルで肺炎マイコプラズマや肺炎クラミジアのどちらも核酸を検出できなかった。SARS患者の非典型的同時感染率を確定的に決定することには限界があった。呼吸器系病原体の診断検査をするときは、用いる診断法の限界に留意する必要がある。27%の患者で多数の呼吸器系病原体の感染があるので、他の感染病の診断でSARS診断を除外する際には注意が必要である。SARSの疑いがある場合には、SARSに特異的なテストにより診断の除外または適用を行うべきである。


ランカ博士の説では、SARSのものとされているRNAは、細胞で作られる代謝産物のRNAであり、何らかの感染が起きたときに転写されるRNAだとすれば、感染によりSARS陽性となるプロセスはランカ博士の説を支持している。

2003年SARSウイルス粒子同定の論文2報

2020-07-16 | 2003年SARS
2003年3月19日、WHOにウイルス粒子を検出したと報告した香港とドイツのグループの論文

この2つの論文を見ていきたいと思います。

香港チーム 4月8日オンライン掲載




ドイツのチーム 4月10日オンライン掲載と思われるもの

Manamiさんのブログの部分訳と解説




ドイツの症例というのは、奇跡的偶然でドイツに存在したもの

3月1日
26歳の女性が、呼吸器症状でシンガポールの病院に入院。シンガポール住民であり、2月21日から25日まで香港のメトルポールホテルの9階に滞在した。

3月15日
午前2時、シンガポール健康省は、緊急遠距離通信によりWHO職員に伝言、シンガポールの最初の2つのSARS症例を診察した32歳の医師が、医学会議に出席後フランクフルト経由でシンガポールに戻るためニューヨークで飛行機に搭乗した。飛行機に乗る少し前に、シンガポールの同僚に症状を報告した、この同僚がWHOに連絡した。WHOは飛行便を特定し、この医師と、30歳の妊娠中の妻と、62歳の義母をフランクフルトで隔離した。彼らが、ドイツの最初のSARS症例となった。

(まるで映画みたい、💀ドロステン👿役の俳優は決まっているのかな?)

SARSの電子顕微鏡写真

2020-07-16 | 2003年SARS
WHOのサイトに掲載されたSARSの電子顕微鏡写真
香港大学のチームが撮影したと思われる

この写真だと、スパイクがよく見えないから、CDCは後にこちらの写真を提供している



スパイクがないと、オーストラリアのパース学派の人たちが、単離できていないだろうといちゃもんをつけてくるのを知っているので。

2003年のSARSパンデミックがどう始まったのか

2020-07-16 | 2003年SARS
(2003年3月20日イラク戦争開始)

2003年5月29日のBBCホライズン番組放送のサイトから
SARSパンデミックの始まり
(https://www.dailymotion.com/video/x7oqr59)
若きマイク・ライアンがインタビューに答えている



ナレーション: 3月15日、WHOは、「全世界警告レベル」を発表。
マイクライアン医師: この時点で、我々の状況は、その24時間前と全く異なるものだった。我々は、世界に向けて注意を喚起する必要を感じた。何かとても深刻な事態、何か新しいこと、我々が知らないこと、そして準備していなくてはならないことが起こっているから注意しろ。 (これ、パンデミック中毒じゃないかな)


WHOの時系列
2002年11月16日 広東省仏山市で非定型肺炎患者発症
2003年
2月10日 WHO北京オフィス、広東省で非定型肺炎患者100人以上死亡したというメールを受信
2月11日 WHO、中国保健省より広東省で急性呼吸器症候群300症例5人死亡という報告を受ける

2月21日 広東省の大学病院医師64歳が香港を訪問、メトロポールホテル9階に滞在。
2月22日 広東州64歳医師、入院。
2月23日 カナダ・トロント在住旅行者78歳、メトロポールホテルをチェックアウト。

2月26日 中国系米国人48歳、ベトナム・ハノイのフレンチ病院入院。2月17日より23日まで香港滞在。23日メトロポールホテルの9階客室滞在。ベトナムにてイタリア人医師カルロ・ウルバニが診察。
2月28日 ウルバニ医師、マニラのWHOオフィスに鳥インフルエン疑いを報告。

3月11日 ウルバニ医師、タイでの会議に出席のためタイ訪問直後発病。
3月12日 香港とベトナムの病院スタッフ発病。

3月15日 シンガポール医師32歳、米国での会議から帰国途中、トランジットのフランクフルトにて発病。義母62歳、妻30歳同伴。3人がドイツの最初のSARSケースとなる。
カナダ保健省、8症例と2死亡例報告。

3月19日 香港とドイツのチームがSARS患者のサンプルからパラミクソウイルス科のウイルス粒子を検出。

3月21日 カナダのチームがヒトメタニューモウイルスを検出したと発表。

3月22日 香港のチームがウイルスの培養に成功。同チームは信頼できる診断法も開発。(血清抗体検査)

3月26日 中国の症例で、クラジミア感染検出。同時感染か。合同チームでは、原因病原体がコロナウイルスではないかという意見が強くなっているが、2つのウイルスの同時感染で重症化という意見もある。

3月27日 香港の3つのチームが、PCR診断法を開発。他の香港の研究者は、免疫蛍光抗体法(IFA)による診断法も開発した。

4月14日 カナダのチーム、SASウイルスゲノム全配列決定。
CDCの開発したPCRテストは、それ以前のSARS用PCRテストの10倍感度が高い。

4月15日 ハンブルグのチームが、PCR診断キット販売計画を報告。

4月17日時点のプライマー

4月17日 ドイツのPCR診断テストが、発症初期の患者でウイルス検出に偽陰性となる懸念表明


4月14日、CDCが遺伝子配列全長決定。 SARS-CoV (Urbani strain) 

カナダのチームによる遺伝子配列決定。 Tor2 strain

Bernhard-Nocht Institute  
Bernhard-Nocht Str. 74
D-20359 Hamburg
Germany

BNIoutS/BNoutAs: sense ATGAAT TAC CAA GTC AAT GGT TAC
antisense CAT AAC CAG TCG GTA CAG CTA C
FraGment lenGth 195 bp

BNIinS/BNIAs: sense GAA GCT ATT CGT CAC GTT CG
antisense CTGTAGAAA ATC CTA GCT GGA G
Fragment length 110 bp

SAR1s/SAR1as: sense CCT CTC TTG TTC TTG CTC GCA
antisense TAT AGT GAG CCG CCA CAC ATG
Fragment length 150 bp

Amplicon sequence (BNI-1, Bernhard-Nocht Institute, Hamburg, Germany)
TACCGTAGACTCATCTCTATGATGGGTTTCAAAATGAATTACCA
AGTCAATGGTTACCCTAATATGTTTATCACCCGCGAAGAAGCTAT
TCGTCACGTTCGTGCGTGGATTGGCTTTGATGTAGAGGGCTGTCAT
GCAACTAGAGATGCTGTGGGTACTAACCTACCTCTCCAGCTAGGA
TTTTCTACAGGTGTTAACTTAGTAGCTGTACCGACTGGTTATGTTGA
CACTGAAAATAACACAGAATTCACCAGAGTTAATGCAAAACCTCC
ACCAGGTGACCAGTTTAAACATCTTATACC

More information 

    Centers for Disease Control & Prevention  
National Centers for Infectious Diseases,
Atlanta GA 30333
1600 Clifton Road, NE, MS-C12
United States

    SARS-specific primers:
Cor-p-F2 (+) 5'CTAACATGCTTAGGATAATGG 3',
Cor-p-F3 (+) 5'GCCTCTCTTGTTCTTGCTCGC 3',
Cor-p-R1 (-) 5'CAGGTAAGCGTAAAACTCATC 3',
Product size:
Cor-p-F2/Cor-p-R1 :368 bp
Cor-p-F3/Cor-p-R1 :348 bp

- More Information 
- SARS-CoV Specific RT-PCR Primers
 

    Government Virus Unit
9/F Public Health Laboratory Centre
382 NAm Cheong Street
Shek Kip Mei
Kowloon, Hong Kong SAR
Hong Kong - SAR China

COR-1,COR-2: sense 5' CAC CGT TTC TAC AGG TTA GCT AAC GA 3'

antisense 5' AAA TGT TTA CGC AGG TAA GCG TAA AA 3'

Product size: 310 bp

   
Queen Mary Hospital
The University of Hong Kong
University Pathology Building
Hong Kong - SAR China
   

HKU: sense 5' TACACACCTCAGCGTTG 3'

antisense 5' CACGAACGTGACGAAT 3'

Product size 182 bps

雑感

2020-07-14 | 新型コロナ
欧米人にとってマスクは犬のマズルを連想させるらしいこと


フランスでマスクを強要したバスの運転手が、ぼこぼこに殴られて殺されている

ツイッターでもマスクの強要に対してすごく怒っているのがわかる

その他の雑感
ヒトメタニューモウイルスが2003年のSARSのカナダの論文で、SARSウイルス陽性者5人中4人に共感染していたこと
感染研がSARS-Cov-2の増殖に使用したTMPRSS2発現VeroE6は、 2019年にヒトメタニューモウイルスの増殖向上のため開発されている細胞であること
SARSは、マイコプラズマの共感染があると増殖が促進されること
CDCの実験でヒトの細胞で増殖するとスパイクが無くなっていたこと
慈恵医大のPCRでN遺伝子の感度が100倍から1000倍も落ちる事
Vero細胞で継代するとスパイクタンパクの遺伝子配列がボロボロ欠失していくこと
SARSでも同一患者の中で複数の株が見つかっていること
SARSのスパイクがVero細胞由来の可能性

ランカ博士は、SARSは代謝に関与する遺伝子のつなぎ合わせだと思っている節がある
RNAのプロセッシングとかマチュアリングなどのため人のDNAと一致していない可能性