MSD(米国メルク社)は、子宮頸がんワクチンの副反応を「心の問題」として、認知行動療法をさせようとしている。
認知行動療法は、慢性疲労症候群と湾岸戦争症候群を「心の問題」とするために、精神科医によって広められた経緯がある。
奇しくも、その精神科医は、ジョン・マドックス賞を受賞している。
サイモン・ウェセリーが推奨した認知行動療法と段階的運動療法は、長期的にみると全く効果がなかったことが英国のPACE治験で判明しており、重症な患者たちは、むしろ悪化したと報告している。
Sharpe M, Goldsmith KA, Johnson AL, Chalder T, Walker J, White PD. Rehabilitative treatments for chronic fatigue syndrome: long-term follow-up from the PACE trial. Lancet Psychiatry. 2015 Dec;2(12):1067-74.
認知行動療法は、慢性疲労症候群や湾岸戦争症候群の患者への医療費や社会保障費を支払いたくない政府や保険会社により宣伝されている。