葉月のブログ

命題:ウイルスの糖鎖はヒトの糖鎖と同一なので病因とはならない

25歳以下では、細胞診をしない理由

2016-02-26 | 久住先生ファンクラブ会報

リンク

Why aren't women under 25 routinely screened?

25歳未満の女性に対して、定期的スクリーニング検査をしないのはなぜか?

25歳未満の女性には、NHS子宮頸部スクリーニングプログラムとして定期的なスクリーニングは勧めていません。これは、子宮頸部の正常な細胞発達上の変化が、異常な細胞変化と非常に似ており、不必要な処置や心配をさせる原因になるからです。また、この年齢群では、子宮頸がんは大変稀です。

Women under the age of 25 aren't routinely invited for screening as part of the NHS Cervical Screening Programme. This is because normal developmental cell changes in the cervix can look very similar to abnormal cell changes, leading to unnecessary treatment and worry. Cervical cancer is also very rare in this age group.

 

 

NATROMさんの本「ニセ医学」に騙されないために

63ページ

「30歳未満の女性は一過性の感染が多いため、併用検診(HPV-DNA検査と細胞診)を実施すべきではなく、毎年細胞診をうけるべきである」と書いてある

64ページ2行目から

「20歳代は、・・・

HPVワクチンと検診の併用が推奨されているのだ。これは日本に限らず、海外でも同様である。」

 

と書いてあります。これを読むと、海外でも、20歳代は、毎年細胞診を受けるよう推奨されていると思ってしまいますが、

大嘘です!!!

 

例えば、イギリスでは、25歳未満は細胞診は受けませんし、25歳を過ぎても、3年に1度です。

オランダでは、細胞診は30歳から、5年ごとです。

フィンランドも同じく30歳から、5年ごとです。


2 コメント

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毎年細胞診⁉ (NANA)
2016-02-29 08:39:38
葉月さん、おはようございます。

> これを読むと、海外でも、20歳代は、毎年細胞診を受けるよう推奨されていると思ってしまいますが、
大嘘です!!!

『「ニセ医学」に騙されないために』は読んでいないのですが、葉月さんの引用どおりなら、読者をミスリードする非常に問題ある文言ですね。

20代女性の併用検診(HPV-DNA検査と細胞診)は、偽陽性や要精検さらに過剰診断・過剰治療の増大に繋がる懸念から海外では慎重、批判的な考え方が有力です。
同様な考え方から、「毎年」の検診(細胞診)も海外の多くの国で勧奨されていません。

「(20歳代は)毎年細胞診をうけるべき」という本の記述は、撤回してもらわないとダメですね。

ただ、日本ではHPVワクチン接種推奨の先頭に立っている今野良氏など毎年細胞診も強く勧めている医師も一部いますから、NATROM氏がそれに同調するなら、現行の2年に1回より毎年細胞診の方がデメリットよりメリットがあるという「エビデンス」を提示してもらわなければなりません。
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ネット医師 (minist)
2016-02-29 16:30:31
医師のネット倫理ですって。こういうの大事ですよね。
ttp://togetter.com/li/503572
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